インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
Public
ドキュメント目次

1.12.2. レジスター・リタイミングの許可

Register Optimization タブの Allow Register Retiming オプションでは、リタイミングをグローバルに無効にするかしないかを制御します。オンにすると、コンパイラーはレジスターのリタイミングによる最適化を自動的に実行し、組み合わせロジックでレジスターを移動します。オフにすると、コンパイラーはリタイミングによる最適化をグローバルスケールで防止します。

オプションで、Allow Register Retiming をデザインの特定の部分のデザイン・エンティティーまたはインスタンスに割り当てます。Assignments > Assignment Editor をクリックしてエンティティー・レベルおよびインスタンス・レベルの割り当てを指定する、もしくは次の構文を使用して .qsf に直接割り当てを行います。

要確認: インテル® Hyperflex™ のアーキテクチャーを使用するデバイス (Intel Agilex® 7デバイスなど) の場合は、Allow Register Retiming 最適化オプションをHyper-Retiming最適化と並行して使用することができます。

エンティティーabcに対するレジスター・リタイミングの無効化

set_global_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING ON

set_instance_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING OFF –to “abc|”

set_instance_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING ON –to “abc|def|”

エンティティーabcのレジスターを除くデザイン全体でのレジスター・リタイミングの無効化

set_global_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING OFF

set_instance_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING ON –to “abc|”

set_instance_assignment –name ALLOW_REGISTER_RETIMING OFF –to “abc|def|”