インテル® MAX® 10 FPGAコンフィグレーション・ユーザーガイド

ID 683865
日付 1/07/2019
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ドキュメント目次

2.1.2.3.1. ISPクランプ

通常のISP動作が開始する際には、すべてのI/Oピンはトライステートになります。デバイスのISP動作時にデバイスのI/Oピンがトライステートになることが望ましくない状況では、ISPクランプ機能が使用できます。

ISPクランプ機能を使用すると、I/Oピンをトライステート、High、Low、またはサンプリングおよび保持ステートに設定することができます。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、この設定に基づいて各I/Oピンのバウンダリー・スキャン・レジスターにスキャンされる値を決定します。これにより、デバイス・プログラミングが進行中におけるピンがクランプされるステートが決定されます。

I/Oピンをクランプする前に、適切な値をバウンダリー・スキャン・レジスターにロードするためにSAMPLE/PRELOAD JTAG命令が最初に実行されます。適切な値をバウンダリー・スキャン・レジスターにロードした後、EXTEST命令が実行され、I/OピンをSAMPLE/PRELOAD実行時にバウンダリー・スキャン・レジスターにロードされた特定の値にクランプします。

デバイスがISPクランプモードに入った時にピンの既存のステートをサンプリングし、ピンをそのステートに保持するように選択した場合は、信号が安定したステートになることを確認しなければなりません。サンプル・セットアップ・タイムは、ダウンロード・ケーブルやソフトウェアだけでなく、TCK周波数にも依存しており、制御不可能であるため、安定したステート信号が必要です。トグルする信号、または長期間にわたってスタティックでない信号をサンプリングした場合、キャプチャーした値は正確ではない場合があります。