インテル® Stratix® 10汎用I/Oユーザーガイド

ID 683518
日付 1/08/2020
Public
ドキュメント目次

4.3.4. タイミング・クロージャーのガイドライン

GPIO入力レジスターの場合、入力遅延チェーンを設定しないと、入力I/O転送がホールドタイムに失敗する可能性があります。この障害は、クロック遅延がデータ遅延よりも大きいために発生します。

ホールド時間を満たすには、入力遅延チェーンを使用して入力データパスに遅延を追加します。一般に、入力遅延チェーンは、-1 のスピードグレードでステップごとに約30 ps です。タイミングを満たすためにおおよその入力遅延チェーン設定を取得するには、負のホールドスラックを60 ps で割ります。

ただし、I/O PLL がGPIO 入力レジスター (Simple Register またはDDIO モード) のクロックを駆動する場合は、補償モードをソース同期モードに設定できます。フィッターは、入力I/O タイミング解析のより良いセットアップとホールドスラックのためにI/O PLL を構成しようとします。

GPIO出力および出力イネーブルレジスターの場合、出力および出力イネーブル遅延チェーンを使用して、出力データおよびクロックに遅延を追加できます。

  • セットアップ時間違反が発生した場合は、出力クロック遅延チェーンの設定を増加することができます。
  • ホールド時間違反が発生した場合は、出力データ遅延チェーンの設定を増加することができます。