インテル® Quartus® Prime プロ・エディション ユーザーガイド: スクリプティング

ID 683432
日付 9/24/2018
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ドキュメント目次

1.2. インテル® Quartus® Prime Tclパッケージ

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、Tclコマンドはパッケージ内で関数ごとにグループ化されています。
表 1.   インテル® Quartus® Prime Tclパッケージ
パッケージ名 パッケージの説明
chip_planner リソースの使用量およびChip Editorを使用した配線を識別および変更します。
design アサインメント・データベースを含むプロジェクト・データベースを操作して、.qsfファイルを変更せずにインスタンス・アサインメントを作成できるようにします。
device デバイス・データベースからデバイスおよびファミリーの情報を取得します。
external_memif_toolkit 外部メモリー・インターフェイスおよびデバッグ・コンポーネントとインタラクトします。
fif Fault Injectionファイル (FIF) ドライバーを使用するための一連のTcl関数が含まれています。
flow プロジェクトをコンパイルし、コマンドライン実行コマンドおよびその他の共通フローを実行します。
insystem_memory_edit Intelデバイス内のメモリー内容を読み取り、編集します。
insystem_source_probe Intelデバイス内でIn-System Sources and Probesツールとインタラクトします。
iptclgen メモリーIPを生成します。
jtag JTAGチェーンを制御します。
logic_analyzer_interface ロジック・アナライザーのインターフェイス出力ピン状態を照会し、変更します。
misc ナチュラルバスの命名、パッケージの読み込み、メッセージの投稿など、その他のタスクを実行します。
periph インターフェイス・プランとインタラクトします。
project プロジェクトおよびリビジョンを作成および管理し、タイミング・アサインメントを含むプロジェクト・アサイメントを作成します。
report レポート表から情報を取得し、カスタムレポートを作成します。
rtl デザインのRTLネットリストを走査および照会します。
sdc TimeQuestアナライザーに対して制約および例外を指定します。
sdc_ext Intel特有のSDCコマンド
simulator シミュレーションをコンフィグレーションし実行します。
sta タイミング・アナライザーから高度な情報を取得する一連のTclファンクションを含めます。
stp Signal Tapロジック・アナライザーを実行します。
synthesis_report 動的合成レポートツール用の一連のTcl関数を含めます。
tdc タイミング・アナライザーから情報を取得します。

メモリー要件を可能な限り軽減するために、最小数のパッケージのみが インテル® Quartus® Prime実行コマンドで自動的に読み込まれます。他のパッケージからコマンドを実行するには、それらのパッケージをあらかじめ読み込む必要があります。

スクリプトで使用するパッケージを含む実行コマンドを使用してスクリプトを起動します。たとえば、sdc_extパッケージのコマンドを使用する場合は、quartus_sta実行コマンドを使用する必要があります。これは、quartus_stasdc_extパッケージをサポートする唯一の実行コマンドであるためです。

次のコマンドは、実行コマンドのために読み込まれた、または読み込み可能なパッケージのリストをコンソールに出力します。

<executable name> --tcl_eval help

たとえば、次のコマンドを入力して、 quartus_fit実行コマンドによって読み込まれた、または読み込み可能なパッケージのリストを表示します。

quartus_fit --tcl_eval help