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8. Avalon® トライステート・コンジット・インターフェイス
Avalon® トライステート・コンジット ( Avalon® -TC) インターフェイスは、ポイントツーポイントのインターフェイスで、オフチップのコンポーネントを駆動するオンチップ・コントローラーに向けて設計されています。このインターフェイスにより、データ、アドレス、およびコントロール・ピンを複数のトライステート・デバイス間で共有することができます。ピンを共有することにより、複数の外部メモリーデバイスを備えるシステムにおいてピンが節約されます。
Avalon® -TC インターフェイスは、より一般的な Avalon® コンジット・インターフェイスを次の 2 つの方法で制約します。
- Avalon® -TC には、request 信号と grant 信号が必要です。これらの信号は、複数のトライステート・コンジット・ホストが共有バスへのアクセスを要求している際に、バスの調停を可能にします。
- 信号のピンタイプは、信号の役割に付加されるサフィックスを使用して指定する必要があります。サフィックスには、_out、_in、_outen の 3 つがあります。一致する役割のプリフィクスで、同じ I/O ピンを共有する信号を識別します。次の図は、 Avalon® -TC の共有ピンの命名規則を示しています。
図 37. 共有ピンのタイプ
次の図は、 Avalon® -TC インターフェイスを使用することによるピンの共有を表しています。この図では、以下の点を示しています。
- Tristate Conduit Pin Sharer には、それぞれのトライステート・コンジット・ホストに対する個別のトライステート・コンジット・エージェント・インターフェイスが含まれています。ホストとエージェントのそれぞれのペアには、独自の request 信号と grant 信号があります。
- Tristate Conduit Pin Sharer は、同じ FPGA ピンを共有するトライステート信号と同じ役割の信号を識別します。この例では、addr_out、data_out、data_in、read_out、write_out 信号が共有されています。
- Tristate Conduit Pin Sharer は、共有される信号をすべて含む単一のバスを Tristate Conduit Bridge に駆動します。共有される信号の幅が異なる場合、Tristate Conduit Pin Sharer は、0 番目のビットでそれらを揃えます。Tristate Conduit Pin Sharer は、小さい信号がバスを制御する際はかならず、上位のピンを 0 に駆動します。
- 共有されていない信号は、Tristate Conduit Pin Sharer を介して直接伝播します。この例では、chipselect0_out、irq0_out、chipselect1_out、irq1_out 信号が共有されていません。
- 同じ Tristate Conduit Pin Sharer に接続している Avalon® -TC インターフェイスはすべて、同じクロックドメインに属している必要があります。
図 38. トライステート・コンジット・インターフェイス次の図は、 Avalon® -TC のホストおよびエージェント・インターフェイスの一般的な使用方法と信号名を示しています。