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3.5.4.2. 固定レイテンシーでのパイプライン読み出し転送
固定レイテンシーを使用する読み出し転送のアドレスフェーズは、可変レイテンシーの場合と同じです。アドレスフェーズ後に、読み出しレイテンシーが固定されているパイプライン読み出し転送では、固定数のクロックサイクルを使用して有効な readdata を返します。readLatency プロパティーは、有効な readdata を返すためのクロックサイクル数を指定します。インターコネクトはクロックの適切な立ち上がりエッジで readdata をキャプチャーし、データフェーズを終了します。
アドレスフェーズでは、エージェントで waitrequest をアサートして転送を保留することができます。もしくは、readLatency を固定数の待機状態に指定します。アドレスフェーズは、待機状態 (該当する場合) 後の次の clk 立ち上がりエッジで終了します。
データフェーズでは、エージェントは固定レイテンシー後に readdata を駆動します。読み出しレイテンシーが <n> の場合、エージェントは、アドレスフェーズの終了後 <n> 番目の clk 立ち上がりエッジで有効な readdata を提供する必要があります。
図 13. 2 サイクルの固定レイテンシーでのパイプライン読み出し転送次の図は、ホストとパイプライン・エージェント間の複数のデータ転送を示しています。エージェントでは、waitrequest を駆動して転送をストールします。固定読み出しレイテンシーは 2 サイクルです。
このタイミング図内の数字は、次の遷移を示しています。
- ホストは、read および addr1 をアサートすることで読み出し転送を開始します。
- エージェントは waitrequest をアサートし、転送を 1 サイクル保留します。
- エージェントは、clk の立ち上がりエッジで addr1 をキャプチャーします。アドレスフェーズはここで終了します。
- エージェントは、有効な readdata を 2 サイクル後に提供し、転送を終了します。
- 新しい読み出し転送の addr2 および read がアサートされます。
- ホストは、前の転送のデータが返される前に、次のサイクルで 3 番目の読み出し転送を開始します。