インテル® Arria® 10 GX、GT、およびSXデバイスファミリー・ピン接続ガイドライン

ID 683814
日付 12/23/2020
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ドキュメント目次

供給ピン

注: インテル® では、 インテル® Quartus® Primeデザインを作成し、デバイスのI/O割り当てを入力し、デザインをコンパイルすることを推奨しています。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、I/O割り当ておよび配置ルールに従ってピン接続をチェックします。これらのルールは、デバイス集積度、パッケージ、I/O割り当て、電圧割り当て、および本章に記載されていない他の要因によって異なります。
表 9.  供給ピン
ピン名 ピンの機能 ピンの説明 接続ガイドライン
VCCP 電源 VCCP はペリフェラルに電力を供給します。

VCCVCCP、および VCCERAM は、同じ電圧レベルで動作し、ボード上の同じ電源プレーンを共有し、同じレギュレーターから供給する必要があります。ただし、SmartVID機能を使用する次の場合は例外です。

-1および -2スピードグレードのデバイスは、0.9Vまたは0.95Vの標準値で動作可能です。-3スピードグレードのデバイスは、0.9Vの標準値でのみ動作可能です。0.95Vで動作させると、コア・パフォーマンスが高くなり、消費電力が増えます。パフォーマンスと消費電力の詳細については、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのタイミングレポート、および インテル® Arria® 10 Early Power Estimator (EPE) を参照してください。

推奨動作条件についての詳細は、デバイス・データシートの電気的特性を参照してください。

インテル® Arria® 10 Early Power Estimator (EPE) を使用して、VCCP や他の電源の電流要件を決定します。こうしたピンのデカップリングは、特定のボードのデカップリング要件により異なります。注2、3、4、5、6、および10を参照してください。

VCC 電源 VCC はコアへ電力を供給します。VCC では、Hard IP for PCI Expressコアへも電力を供給します。

VCCVCCP、および VCCERAM は、同じ電圧レベルで動作し、ボード上の同じ電源プレーンを共有し、同じレギュレーターから供給する必要があります。ただし、SmartVID機能を使用する次の場合は例外です。

-1および -2スピードグレードのデバイスは、0.9Vまたは0.95Vの標準値で動作可能です。-3スピードグレードのデバイスは、0.9Vの標準値でのみ動作可能です。0.95Vで動作させると、コア・パフォーマンスが高くなり、消費電力が増えます。パフォーマンスと消費電力の詳細については、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのタイミング・レポートおよび インテル® Arria® 10 Early Power Estimator (EPE) を参照してください。

推奨動作条件についての詳細は、デバイス・データシートの電気的特性を参照してください。

インテル® Arria® 10 Early Power Estimator (EPE) を使用して、VCC や他の電源の電流要件を決定します。こうしたピンのデカップリングは、特定のボードのデカップリング要件により異なります。注2、3、4、5、6、および10を参照してください。

VCCPT 電源 プログラマブル・パワー・テクノロジーとI/Oプリドライバー用の電源です。

VCCPT は、1.8Vの低ノイズ・スイッチング・レギュレーターに接続します。次のものを VCCPT と同じレギュレーターから供給することも選択できます。

  • 適切なアイソレーション・フィルタリングを備えた VCCH_GXBVCCA_PLL、および VCCPLL_HPS
  • VCCIOREF_HPS
  • VCCBAT (同じ電圧レベルを使用していて、デザイン・セキュリティー・キー機能が不要である場合)。

HPSを使用していない場合は、VCCPLL_HPSVCCIOREF_HPS は、VCCPT と共有しないでください。

VCCPT ピン付近の VCCPT 電源レールには、最低1uFのデカップリングを提供します。

電源レールの共有については、 インテル® Arria® 10デバイスの電源共有ガイドライン を参照してください。

注2、3、4、7、および10を参照してください。

VCCA_PLL 電源 PLLアナログ電源

VCCA_PLL は、1.8Vの低ノイズ・スイッチング・レギュレーターに接続します。適切なアイソレーション・フィルタリングが使用可能な場合、VCCA_PLL の供給は、VCCPT と同じレギュレーターから行うことも選択できます。

注2、3、4、7、および10を参照してください。

VCCIO([2][A, F,G,H,I,J,K, L, AF, KL], [3][A, B,C,D,E,F,G, H, AB, GH]) 電源 これらのピンは、バンク1から12のI/O電源電圧ピンです。各バンクでは、異なる電圧レベルをサポートできます。サポート可能なVCCIO標準には次のものが含まれます。Diff HSTL/HSTL(12、15、18)、Diff SSTL/SSTL(12、125、135、15、18)、Diff HSUL/HSUL(12)、Diff POD 12、LVDS/Mini_LVDS/RSDS、1.2V、1.5V、1.8V、2.5V、3.0V I/O規格。

これらのピンは、指定のバンクが必要とするI/O規格に応じて1.2V、1.25V、1.35V、1.5V、1.8V、2.5V、または3.0V電源に接続します。これらのピンが VCCPGM と同じ電圧レベルを必要とする場合は、VCCPGM と同じレギュレーターに接続することも選択できます。すべてのI/Oバンクで2.5Vまたは3.0V電源をサポートするわけではありません。詳細については、 インテル® Arria® 10デバイスのI/Oおよび高速I/O を参照してください。

電源レールの共有については、 インテル® Arria® 10デバイスの電源共有ガイドライン を参照してください。

注2、3、4、8、および10を参照してください。

VCCPGM 電源 コンフィグレーション・ピンの電源供給です。

これらのピンは、1.2V、1.5V、または1.8V電源に接続します。兼用コンフィグレーション・ピンを使用してコンフィグレーションを行う場合、バンクの VCCIO は、VCCPGM と同じレギュレーター (1.2V、1.5V、または1.8V) に接続します。兼用コンフィグレーション・ピンをコンフィグレーションに使用しない場合は、VCCIO は、1.2V、1.25V、1.35V、1.5V、または1.8Vに接続します。

これらのピンに VCCIO と同じ電圧レベルが必要な場合は、VCCIO と同じレギュレーターに接続することを選択することもできます。

VCCPGM ピン付近の VCCPGM 電源レールに、最低47nFのデカップリングを提供します。

電源レールの共有については、 インテル® Arria® 10デバイスの電源供給共有ガイドライン を参照してください。

注2、3、4、および10を参照してください。

VCCERAM 電源 メモリー電源ピンです。

すべての VCCERAM ピンを0.9Vまたは0.95Vのリニアまたは低ノイズのスイッチング電源に接続します。

VCCL_HPSVCCERAM と共有することも選択できます。ただしこれは、VCCL_HPS 電圧が インテル® Arria® 10 SXデバイスに対して同じレベルにある場合です。

VCCVCCP、および VCCERAM は、同一の電圧レベルで動作させ、同じ電源レールをボード上で共有し、同じレギュレーターから供給する必要があります。VCCERAMVCC、および CCP に同じレギュレーターを共有している場合は、SmartVID機能は使用できません。SmartVID機能を使用する場合、VCC および VCCP の供給は、VCCERAM レギュレーターとは別の専用レギュレーターから行う必要があります。

SmartVID機能を使用する場合、VCCERAM は必ず0.9Vにしてください。

注2、3、7、および10を参照してください。

VCCBAT 電源 デザイン・セキュリティー揮発性キーレジスター用のバッテリー・バックアップ電源です。

デザイン・セキュリティー揮発性キーを使用する場合、このピンは、範囲が1.2Vから1.8Vの不揮発性バッテリー電源に接続します。

揮発性キーを使用しない場合、このピンは、1.5Vから1.8Vまでの電源に接続します。デザイン・セキュリティーを使用していない時に1.8Vを選択している場合、このピンの供給は VCCPT と同じレギュレーターから行うことも選択できます。

このピンの電力供給は、VCCBAT をモニタリングする インテル® Arria® 10デバイスのPOR回路の推奨電圧範囲に従って適切に行う必要があります。

VCCBAT ピン周辺の VCCBAT 電源レールには、最低47nFのデカップリングを提供します。

電源レールの共有については、 インテル® Arria® 10デバイスの電源共有ガイドライン を参照してください。

GND グランド デバイス・グランド・ピンです。 すべての GND ピンは、ボードのグランドプレーンに接続する必要があります。
VREFB[[2][A, F,G,H,I,J,K, L]、[3][A, B,C,D,E,F,G, H]]N0 電源 各I/Oバンクの入力リファレンス電圧です。バンクで電圧リファレンスI/O規格を使用している場合は、これらのピンをバンクの電圧リファレンス・ピンとして使用します。

VREF ピンを使用しない場合は、ピンが位置しているバンクの VCCIO または GND のいずれかに接続します。注2、8、10、および11を参照してください。

次に示すRF40パッケージの インテル® Arria® 10 GXデバイスにある4対の VREF ピンは、ボードの同じ電圧ソースに接続してください。

  • VREFB2AN0VREFB2FN0
  • VREFB2KN0VREFB2LN0
  • VREFB3AN0VREFB3BN0
  • VREFB3GN0VREFB3HN0
VCCLSENSE 電源 外部レギュレーターへの差動検出ラインです。

VCCLSENSE および GNDSENSE は、VCC 電源の差動リモート検出ピンです。レギュレーターの差動リモートラインをそれぞれの VCCLSENSE ピンと GNDSENSE ピンに接続します。これにより、VCC 電源からのPCBおよびデバイスパッケージに関連付けられているDC IRドロップが補償されます。これらの接続は、差動ペアトレースとして配線し、他のノイズ源から分離します。

ICC 電流が30Aより高い場合、またはSmartVID機能を使用している場合は、VCCLSENSE および GNDSENSE ラインは、レギュレーターのリモート検出入力に接続します。

ICC 電流が30A以下で、SmartVID機能を使用していない場合は、VCCLSENSE および GNDSENSE ライン接続はオプションです。ただし、 インテル® では、リモート検出ライン機能をサポートするレギュレーターには、VCCLSENSE および GNDSENSE を接続することをお勧めしています。

VCCLSENSE ピンおよび GNDSENSE ピンを使用しない場合は、VCCLSENSE ピンおよび GNDSENSE ピンは未接続のままにします。

GNDSENSE グランド
ADCGND グランド 専用の非ノイズ (Quiet) グランドです。

電圧センサーを使用している場合は、ADCGND プレーンは、フェライトビーズを使用した適切なアイソレーション・フィルターを介してボード GND に接続してください。フェライトビーズの選択は、ノイズ・プロファイルが最大ノイズレベルを示すときの周波数に応じて行います。フェライトビーズの選択は、ADCGND の最大電流値 (10mA) に基づいて行うこともできます。

電圧センサーを使用していない場合は、フェライトビーズを使ったアイソレーション・フィルターをボード GND に使用するのはオプションです。