Intel Agilex® 7デバイスのプロトコル経由コンフィグレーション (CvP) 実装ユーザーガイド

ID 683763
日付 7/07/2023
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ドキュメント目次

6.1.5.1. オープンソースのCvPアップストリーム・ドライバーのLinuxシステムへのインストール

CvPドライバーのインストールは、同じカーネルバージョンに対して1度だけ行う必要があります。

  1. Ubuntuを使用していて、カーネルをビルドするためにツールのインストールが必要な場合は、次を実行します。
    sudo apt-get install bison
    sudo apt-get install libncurses5-dev 
    sudo apt-get install libssl-dev
    sudo apt-get install libncursesw5-dev
    sudo apt-get install -y libelf-dev
    sudo apt-get install git
    sudo apt-get install flex
    sudo apt-get install -y xz-utils
  2. カーネルソースをダウンロードします。インテルは、github4 のaltera-opensourceのデフォルトのカーネルバージョンを使用することをお勧めします。次のコマンドは、githubのaltera-opensourceからカーネル・ソースコードを取得します。
    コマンド例:
    git clone https://github.com/altera-opensource/linux-socfpga
  3. カーネル・コード・フォルダーを /usr/src に保存します。
  4. 以下を使用して、ブランチをチェックアウトします。
    cd linux-socfpga
    git checkout socfpga-v5.15.30-lts
  5. (この手順は、kernel.orgからバージョン5.9以下をダウンロードした場合にのみ必要です。5) 次のパッチをインストールする必要があります。
    1. Patch1およびPatch2をダウンロードし、カーネル・ソース・フォルダーに保存します。
    2. カーネル・ソース・ディレクトリー (例: /usr/src/linux-5.9-tt) で、次のコマンドを使用してパッチをインストールします。
      • 次を実行します。
        patch -p1 < 2-2-fpga-add-FPGA-manager-debugfs.patch
      • 次を実行します。
        patch -p1 < 1-2-fpga-doc-documentation-for-FPGA-debugfs.patch
  6. カーネルモジュールをビルドしてインストールします。
    1. カーネル・ソース・フォルダーに移動します。cd /usr/src/linux-socfpga を実行します。
    2. 既存のコンフィグレーションを新しいカーネルにコピーします。cp -v /boot/config-$(uname -r) .config を実行します。
    3. 次のコマンドと手順を使用して、Altera CvP FPGA Managerをカーネルモジュールとしてイネーブルします。
      • make menuconfig を実行します。
      • GUIで、Device Drivers > FPGA Configuration Frameworkに移動します。Altera CvP FPGA ManagerおよびFPGA Manager DebugFS* に設定します。コンフィグレーション設定を .config ファイルに保存します。
      • .config ファイルを確認します。次の3つの行項目をイネーブルする必要があります。
        • CONFIG_FPGA=y
        • CONFIG_FPGA_MGR_DEBUG_FS=y
        • CONFIG_FPGA_MGR_ALTERA_CVP=y
    4. カーネルをコンパイルします。Make -j 12 を実行します。
    5. カーネルモジュールをインストールします。
      • export INSTALL_MOD_PATH=/usr/src/linux-socfpga を実行します。
      • MODPATH="INSTALL_MOD_PATH=/usr/src/linux-socfpga" を実行します。
      • ARGS="$MODPATH" を実行します。
      • make $ARGS modules を実行します。
      • sudo make modules_install を実行します。モジュールのバージョンをConsoleウィンドウの最後の行で確認します。名前は、カーネルビルドのバージョンと .config ファイルによって異なる場合があります。
      • "sudo make install" を実行します。Linuxイメージとinitrdイメージが、モジュールバージョンに従って作成されていることを確認します。
    6. (この手順は、Ubuntuを使用している場合にのみ必要です) Grand Unified Bootloader (Grub) Boot Loaderの設定を変更します。この手順は、Linuxの初めてのカーネル・インストールで適切なカーネルバージョンで起動するために必須です。
      1. 指定するカーネルモジュールのバージョンを特定します。
        1. grub-mkconfig を実行します。
        2. cat /boot/grub/grub.cfg を実行します。
        3. submenumenuentryを検索して、カーネルのインストール中に作成されたLinuxイメージとinitrdイメージを特定します。以下に示す例では、submenu 'Advanced options for Ubuntu'menuentry 'Ubuntu, with Linux 5.15.30+' は、指定するカーネルバージョンが Advanced options for Ubuntu>Ubuntu, with Linux 5.15.30+ であることを示しています。
      2. 元に戻す必要がある場合に備えて、Grubファイルをバックアップしてください。
        • sudo cp /etc/default/grub /etc/default/grub.bak を実行します。
      3. Grubファイルを表示します。
        • cat /etc/default/grub を実行します。
      4. Grubファイルを更新します。
        1. gedit/etc/default/grub を実行します。
        2. 前で特定したとおり、目的のカーネル・モジュール・バージョンを指定するように GRUB_DEFAULT を変更します。
          • 例: GRUB_DEFAULT = "Advanced options for Ubuntu>Ubuntu, with Linux 5.15.30+"
        3. 変更を保存します。
      5. Grubの変更が有効になっていることを確認します。
        • sudo update-grub を実行します。
    7. システムを再起動し、インストールされているカーネルでシステムが再起動することを確認します。
      • reboot を実行します。PCが正常に再起動できるようにします。
      • uname -mrs を実行します。以下に示すように、インストールされているカーネルバージョンでシステムを再起動する必要があります。
4 socfpga-v5.15.30-ltsおよびsocfpga-v5.10.110-ltsは、インテルQuartus Primeのバージョン22.2以降のインテル・ハードウェアでテストされたバージョンです。
5 インテルは、githubのaltera-opensourceのデフォルトのカーネルバージョンを使用することをお勧めします。