Advanced Link Analyzer: ユーザーガイド

ID 683448
日付 4/27/2022
Public
ドキュメント目次

1.2. インストール

Advanced Link Analyzerのインストール

Advanced Link Analyzerをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. インテル・ダウンロード・センターから最新バージョンの Advanced Link Analyzer Installation Packageを入手します。
    1. インテルFPGAダウンロード・センターにアクセスします。
    2. 左側のフィルターペインを使用し、次の手順を実行して検索結果を絞り込みます。
      1. Intel Quartus Prime Design Softwareオプションを選択します。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアの3つのエディション (Pro、Standard、またはLite) が表示されます。
      2. 目的の インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのエディションを選択します。サポートされているソフトウェア・バージョンのリストが表示されます。
      3. 目的の インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのリリースバージョンを選択します。
      4. 目的のオペレーティング・システムを選択します。
    3. 絞り込まれたページのリストで、Intel Advanced Link Analyzer software versionページをクリックして、ソフトウェアをダウンロードします。製品のダウンロード・ページが表示されます。
    4. Software Downloadsで、Download <file_name>をクリックします。
    5. Software License Agreementに同意して、一時ディレクトリーへのインストーラーのダウンロードを開始します。
  2. インストール・ファイルを実行して、Advanced Link Analyzerをインストールします。
  3. Advanced Link Analyzer.exeを実行し、Advanced Link Analyzerを起動します。Advanced Link Analyzerには、32ビットと64ビットの両方の実行可能ファイルが付属しています。32 ビットのAdvanced Link Analyzer<Advanced Link Analyzer Installation Directory>\bin にあります。64ビットのAdvanced Link Analyzer<Advanced Link Analyzer Installation Directory>\bin64 にあります。例えば、64ビットの最も一般的なインストール・フォルダーは、C:\intelFPGA_pro_ala\<current version>\adv_link_analyzer\bin64 です。
  4. バージョン19.3以降、Advanced Link Analyzerのインストール・ディレクトリーは書き込み保護されているため、データやファイルを作成または変更することはできません。

別の作業ディレクトリーの指定

Advanced Link Analyzerを初めて実行する際、Advanced Link Analyzerが、Advanced Link Analyzerの作業ディレクトリーを C:\Users\<Your User or Account Name>\AdvancedLinkAnalyzer\<current version>\GUI_Work に作成する許可を求める場合があります。Yesをクリックして、既定の位置を使用します。

別の作業ディレクトリーを使用するには、次の手順を実行します。
  1. Advanced Link Analyzerを終了します。
  2. 環境変数 ALAUserWorkDirectory を作成し、目的の作業ディレクトリーの位置のフルパス名を指定します。
  3. Advanced Link Analyzerを起動します。Advanced Link Analyzerは、指定された位置に作業ディレクトリーを作成するように要求します。
  4. Yesをクリックして完了します。
注: 作業ディレクトリーの作成ステップが完了するまで、Advanced Link Analyzerは完全にはコンフィグレーションされません。インストールと作業ディレクトリーの作成が完了すると、Advanced Link Analyzerはデフォルトのライセンス設定でクリーンな状態になります。

既存の設定とインストール済みデバイスモデルの保持

前バージョンのAdvanced Link Analyzerからアップグレードし、既存の設定とインストール済みのデバイスモデルを保持したい場合、インテルは次の手順に従うことをお勧めします。

  1. インストーラーを使用して、Advanced Link Analyzerをインストールします。
  2. 新しくインストールされたAdvanced Link AnalyzerのメインGUIを開始し、GUIがセットアップ・プロセス (作業ディレクトリーの作成など) を完了できるようにします。
  3. Advanced Link Analyzerを閉じます。
  4. C:\Users\<Your User or Account Name>\AdvancedLinkAnalyzer\<previous version>\ 内のファイルなど既存の設定および/またはデータファイルを、新しい位置の C:\Users\<Your User or Account Name>\AdvancedLinkAnalyzer\<current version>\ などにコピーします。
  5. Advanced Link Analyzerを起動します。

上記の手順で、ライセンスと設定が現在のバージョンに移行されます。

シミュレーション中の書き込み保護問題の処理

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアの書き込み保護により、一部レガシーのインテルIBIS-AMIモデル (インテルStratix® 10 LタイルおよびHタイルのレシーバーモデルなど) は、シミュレーション中に問題を引き起こす可能性があります。これは普遍的に発生するわけではありません。この問題は、コンピューターのセキュリティーとアクセス制御の設定によって異なります。20.4のリリースで、シミュレーション出力をプロジェクト出力フォルダーにリダイレクトする内部ソリューションが開発されました。これにより、この問題が解決されるはずです (詳細については、System Optionsを参照してください)。それでも書き込み保護関連の問題が発生する場合は、次のいずれかを実行します。

  • アカウントまたはコンピューターへの管理書き込みアクセス権を取得します。このオプションについては、ITサポートに連絡する必要がある場合があります。
  • Advanced Link Analyzerのインストールを、元のインストール・フォルダー以外の場所にコピーします。例えば、インストールを C:\intelFPGA_pro\22.1\adv_link_analyzer から C:\tmp\adv_link_analyzer にコピーし、新しいフォルダー (フォルダー、サブフォルダー、およびファイルを含む) の属性を変更して、読み出し専用にならないようにすることができます。この新しい位置からAdvanced Link Analyzerを起動します。

インテルは、Advanced Link Analyzerlocal storage spaceにインストールして実行することをお勧めします。Advanced Link Analyzerはストレージスペースに一時作業ファイルを作成できます。そのため、インストール・ファイルまたは一時ファイルがネットワーク・ドライブまたはリモート・ストレージ・スペースにある場合、シミュレーション速度に影響を与える可能性があります。リモート・ストレージ・スペースを使用する必要がある場合、Advanced Link Analyzerにはシミュレーション作業ディレクトリーを指定するオプションがあります。ローカル・ストレージ・スペースをシミュレーション作業ディレクトリーとしてコンフィグレーションして、シミュレーション速度を向上させることができます。詳細については、System Optionsを参照してください。

Advanced Link Analyzerでシミュレーションの実行、チャネルのデザイン、およびチャネル特性の表示を行うには、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのライセンスが必要です。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのプロ/スタンダード・ライセンスへのアクセスに関して質問がある場合は、マイ・インテル・サポートにお問い合わせください。

注: Advanced Link Analyzer 15.0より前のバージョンでは、シミュレーションの実行、チャネルのデザイン、およびチャネル特性の表示にはQuartus IIサブスクリプション・ライセンスが必要です。

ライセンスチェック構成のコンフィグレーション

Advanced Link Analyzerは、システム環境変数 LM_LICENSE_FILE で指定されたライセンスサーバーで、必要なライセンスを自動的にチェックします。コンフィグレーション・ファイル JNEye_Config.dat 内の次のエントリーを編集することによって、ライセンスチェック構成をコンフィグレーションできます。

エントリー 説明
%% LM_License_File_Name ライセンスファイル名。ライセンスファイルが指定されている場合、Advanced Link Analyzerはこのファイルのライセンスを検証します。ライセンスが有効でない場合は、ライセンスサーバー (LM_LICENSE_FILE で指定) が使用されます。デフォルト値は na です。
%% LM_License_Feature_Name Advanced Link Analyzerを使用するためにチェックアウトする機能またはライセンスの種類。デフォルト値は quartus です。

JNEye_Config.dat ファイルは、Advanced Link AnalyzerC:\Users\<Your User or Account Name>\AdvancedLinkAnalyzer\ <current version> フォルダーにあります。

トラブルシューティング

プログラムのインストール後にAdvanced Link Analyzerの実行に問題がある場合は、次の手順に従ってください。

  • Microsoft Visual C++ 2019ライブラリーがシステムにインストールされていることを確認します。Microsoft Visual C++ 2019ライブラリーがないシステムでAdvanced Link Analyzerを実行すると、エラーメッセージが表示されます。
    • Visual C++ 2019ライブラリーがインストールされていない場合は、Microsoftのウェブサイトからダウンロードしてインストールします。
      注: 64ビットのWindowsオペレーティング・システムの場合、32ビットバージョンのAdvanced Link Analyzerを実行するには、32ビットバージョンのVisual C ++ 2019ライブラリーが必要です。
  • Microsoft .NET Framework 4.8がシステムにインストールされていることを確認します。Microsoft .NET Framework 4.8がインストールされていないシステムでAdvanced Link Analyzerを実行すると、エラーメッセージが表示されます。
    • .NET Framework 4.8をインストールする前に、Windows Imaging Component (WIC) をインストールする必要がある場合があります。WIC は、Microsoftのウェブサイトからダウンロードできます。
    • Microsoftのウェブサイトから、.NET Framework 4.8をダウンロードしてインストールします。