Advanced Link Analyzer: ユーザーガイド

ID 683448
日付 4/27/2022
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ドキュメント目次

2.1.8. クロストーク・アグレッサー・トランスミッターの設定

アグレッサー・トランスミッター・コンフィグレーションでは、クロストーク・アグレッサーをさまざまなトランスミッター・タイプ、プリエンファシス設定、振幅、データレートなどで個別にコンフィグレーションできます。次の図では、3つの異なるアグレッサー・トランスミッターを備えた、2アグレッサー・リンクを示しています。

図 75. 2つの個別のアグレッサー・トランスミッターを備えたアグレッサー・トランスミッター

前の項で説明した手順に従って、クロストーク・チャネルとのリンクを設定します。Channel Wizardウィンドウにある、Crosstalk AggressorパネルのSignal Sourceメニューで、InlineTransmitter、または8つの使用可能なAggressorタイプのいずれかを選択します。

図 76. クロストーク・チャネルのクロストーク・アグレッサーの設定

Advanced Link Analyzerでは、最大8つの個別のクロストーク・アグレッサー・トランスミッターをサポートします。ただし、クロストーク・アグレッサー・トランスミッターは、クロストーク・チャネル間で共有できます。アグレッサー相対振幅、周波数オフセット、および遅延設定を組み合わせることにより、Advanced Link Analyzerでは、さまざまなクロストーク・アグレッサー信号ソースを生成できます。

Channel Wizardでのコンフィグレーションが完了したら、Advanced Link Analyzer GUIに移動し、Aggressor Transmitterタブを選択します。

図 77. Aggressor Transmitterタブ

Aggressor Transmitterタブには、Channel WizardのSignal Sourceメニューのアグレッサー・タイプに関連付けられた、8つのアグレッサー・タイプがあります。各アグレッサーは、次のようにコンフィグレーションできます。

  • Data Rate - 選択したアグレッサー・トランスミッターのデータレート (Gbps単位)。
  • Test Pattern - アグレッサー・トランスミッターのテストパターン。Advanced Link Analyzerでは、次のテストパターンをサポートしています。
    • ビクティムTXと同じ
    • PRBS-7、PRBS-9、PRBS-11、PRBS-15、PRBS-23、PRBS-31
  • VOD - アグレッサー・トランスミッターの差動出力電圧 (ボルト単位)。
  • Transmitter Type - アグレッサー・トランスミッターは、次のトランスミッター・タイプのいずれかとなります。
    • ビクティムTXと同じ
    • Stratix® V GX
    • Arria® V GZ
    • Stratix® V GT
    • Custom
  • Pre-emphasis / FIR - アグレッサー・トランスミッターのプリエンファシスまたはFIR設定。ビクティムTXと同じになるように設定することも、設定を入力することも可能です。
    注:
    • 手動プリエンファシス/FIR入力モードでは、プリエンファシス/FIR設定はTransmitterタブで使用されるものと同じフォーマットである必要があります。これは、アグレッサー・トランスミッターがビクティム・トランスミッターと同じタイプでなければならないことを意味するのではなく、プリエンファシス設定フォーマットがビクティム・トランスミッターであるかのようなフォーマットでなければならないことを意味します。例えば、アグレッサー・トランスミッターのタイプがインテル Stratix® V GXの場合、プリエンファシス/FIR設定は、-1、0、20、3などのTX-FIRレベルのリストにあります。ここでの-1はプリタップ1の値、20はポストタップ1の値、3はポストタップ2の値です。メインタップは任意の値にすることができます。これは、Advanced Link Analyzerが他のFIRタップの値に基づいてメインタップの値を決定するためです。
    • 選択したトランスミッターのタイプに対して無効なTXプリエンファシス/FIRを入力すると、プリエンファシス/FIRがディスエーブルになります。

トランスミッターのタイプがCustomの場合、次のパラメーターも使用されます。

  • Edge Rate - Advanced Link Analyzerでは、指定されたエッジレートでトランスミッター出力波形を生成します。エッジレートの形式は、ps/Voltです。
  • TX-FIR Length - カスタム・アグレッサー・トランスミッターのTX-FIRの長さ
  • Main-Tap Location - アグレッサー・トランスミッターのメインタップの位置

Aggressor Transmitterタプに示されている例では、アグレッサー・トランスミッターを示しています。これは、カスタム・トランスミッター・タイプであり、PRBS-23テストパターンと1.2 VのVODで6.5 Gbpsで動作します。TX FIR係数は [-0.1、0.8、-0.1] でTX-FIRの長さが3であり、メインタップは2番目のタップです。2つの個別のアグレッサー・トランスミッターを備えたアグレッサー・トランスミッターに示されているリンク・コンフィグレーションによると、このアグレッサー・トランスミッターはCrosstalk (FEXT) チャネルID = 2に関連付けられています。