2.1.1. Link Designerモジュールでの通信リンクの構築
2.1.2. Link and Simulation Setting
2.1.3. トランスミッターの設定
2.1.4. レシーバーの設定
2.1.5. IBIS-AMIラッパー
2.1.6. チャネル設定
2.1.7. バッチ・チャネル・シミュレーションのコンフィグレーション
2.1.8. クロストーク・アグレッサー・トランスミッターの設定
2.1.9. リピーターとリタイマーのコンフィグレーション
2.1.10. ノイズソースのリンク・コンポーネント
2.1.11. System Options
2.1.12. プロジェクト・マネージメントの機能
2.1.13. プロジェクトのアーカイブと解凍
2.1.14. Device Model Importer
2.1.15. 解析機能および事前シミュレーションと事前解析チェックリスト
2.1.16. COM解析
2.1.4.2. Characterization Data Access
ビルトインのデバイス特性データベースからレシーバーのジッター値を取得できます。Advanced Link Analyzerでは、要求に応じて、 インテル® Arria® 10 GX/SX/GT、 Stratix® V GT、 Stratix® V GX、および Arria® V GZの特性データベースへのアクセスをサポートします。IBIS-AMI Wrapper Technologyでサポートされているデバイスの場合、ジッター/ノイズモデルはIBIS-AMIモデルによって提供され、ラッパーはリンク設定に関連付けられた正しいジッター/ノイズ値を決定します。この機能が必要な場合は、マイ・インテル・サポートにお問い合わせください。
特性データへのアクセスには、次のガイドラインを使用します。
- Stratix® V GX、 Stratix® V GT、 Arria® V GZまたはIntel Arria 10 GX/SX/GTが選択されている場合、Characterization Data Accessボタンが表示され、シミュレーションにレシーバーのジッター・パラメーターを含めることができます。
- Characterization Data Accessは、PVTのバリエーションをカバーします。目的の動作条件に最適なプロセス、電圧、および温度条件を選択できます。
- Characterization Data Accessをクリックすると、Advanced Link Analyzerは次の方法で特性データを使用するようにコンフィグレーションされます。
- キャラクタライゼーション・データ・エントリーのJitter/Noise Component Modeの設定
- Jitter/Noise Data Lockをオンにする
- ジッター単位の選択に基づくデバイス特性データのインポート
- RJ - 単位はUI (RMS) またはps (RMS) から選択できます。
- Other Jitter - 単位としてUI (pk-pk)、UI (pk)、ps (pk-pk)、またはps (pk) を選択できます。
Advanced Link Analyzerシミュレーション・エンジンは、データベースからのこの特性データを使用します。
注:
- インテル® Stratix® 10レシーバーのジッターとノイズの値は、IBIS-AMIモデルまたはIBIS-AMIモデルのドキュメントに従って、ユーザー入力から取得されます。
- 特性データは、参考用にテキストボックスに表示されます。Advanced Link Analyzerシミュレーション・エンジンでは、独自のアルゴリズムを使用して、シミュレーションのジッターとノイズを正確にモデル化します。
- Jitter/Noise Data Lockをオフにすると、ジッターとノイズの内容をロック解除できます。ただし、ジッターとノイズのモデルと値は、Jitter/Noise Data Lockがオンになっている場合とは異なる場合があります。
- Characterization Data Accessは、データレートが次の範囲にある場合にサポートされます。
- Stratix® V GX: 5 Gbpsから14.1 Gbps
- Stratix® V GT: 19.6 Gbpsから28.1 Gbps
- Arria® V GZ: 5 Gbpsから14.1 Gbps
- インテル® Arria® 10 GX/SX: 3 Gbpsから17.4 Gbps
- インテル® Arria® 10 GT: 3 Gbpsからデータシートで指定された最大データレート
- データレート、帯域幅、PVT条件などのリンクおよびデバイスのコンフィグレーションを変更した後、Characterization Data Accessをクリックしてジッター値を更新する必要があります。
- Jitter/Noise Data Lockがオンになっている場合、Advanced Link Analyzerは、次の条件下でジッターデータがシミュレーション・コンフィグレーションと一致するかどうかを調べます。
- シミュレーションの開始時
- リンク・コンフィグレーションの保存時
- バッチ・シミュレーション・モード時に、ジッターデータが取得され、リンク・コンフィグレーションに基づいて計算される際
リンク・コンフィグレーションがCharacterization Data Accessのサポート範囲を超えると、警告メッセージ (条件1および2) が表示され、ジッターがリセットされます (すべての条件)。
図 48. Characterization Data Access: PVT条件およびJitter/Noise Lock
図 49. Characterization Data Accessの使用法とメッセージ
Characterization Data Accessボタンをクリックすると、メッセージボックスが表示されます。
図 50. インテルのレシーバー・ジッター・データ使用法のメッセージウィンドウ
関連情報