エンハンスド・コンフィギュレーション(EPC)デバイス・データシート

ID 683253
日付 5/04/2016
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ドキュメント目次

1.3.4. ダイナミック・コンフィギュレーション(ページモード)

ダイナミック・コンフィギュレーション(またはページモード)機能により、EPCデバイスはシステム内のすべてのFPGAに対する最大8セットの異なるデザインを格納することができます。ユーザーは、EPCデバイスがFPGAコンフィギュレーションに使用するページ(コンフィギュレーション・ファイルのセット)を選択することができます。

ダイナミック・コンフィギュレーション、すなわちページモード機能により、出荷時のデフォルトまたはフェイルセーフ・コンフィギュレーションおよびアプリケーション・コンフィギュレーションの最低2ページを格納できます。フェイルセーフ・コンフィギュレーション・ページはシステム製造時にプログラムでき、アプリケーション・コンフィギュレーション・ページはリモートまたはローカル・アップデートをサポートできます。これらのリモート・アップデートはシステムの機能と性能を追加または強化できます。ただし、リモート・アップデート機能では、コンフィギュレーション・データを破損するリスクを伴います。このような破損時には、システムは自動的にフェイルセーフ・コンフィギュレーションに切り替え、システムのダウン時間を回避することができます。

EPCデバイスのページモード機能は、Stratixリモート・システム・コンフィギュレーション機能と連携し、システムに対するインテリジェント・リモート・アップデートを可能にします。

3本のPGM[2..0]入力ピンはコンフィギュレーションに使用するページを管理し、これらのピンはOEがhighになった時、各コンフィギュレーション・サイクルの初めにサンプリングされます。ページモードの選択において、PGM[2..0]ピンを切り替え、nCONFIGをアサートすることによって、FPGAの機能性をダイナミックにリコンフィギュレーションすることができます。ページ0はデフォルト・ページとして定義され、PGM[2]ピンが最上位ビット(MSB)です。

注: PGM[2..0]入力ピンはボード上でフローティング状態にしてはなりません。ページモード機能を使用しない場合、PGM[2..0]ピンをGNDに接続し、デフォルトのページ000を選択します。

EPCデバイスのページは、メモリ内でダイナミックにサイズ調整される領域です。初期プログラミングの際、各ページの開始アドレスと長さがフラッシュ・メモリーのオプション・ビット・スペースにプログラムされます。以降のすべてのコンフィギュレーション・サイクルでは、PGM[ ]ピンがサンプリングされ、オプション・ビット情報を使用して、対応するコンフィギュレーション・ページの初めにジャンプします。各ページには、EPCデバイスに接続されるシステム内のすべてのFPGAに対するコンフィギュレーション・ファイルを備える必要があります。

例えば、システムに3つのコンフィギュレーション・ページが必要で、2つのFPGAが含まれる場合、各ページは2つのSRAM Object Files(.sof)を格納し、コンフィギュレーション・デバイスには合計6つの.sofが含まれます。

なお、EPCデバイスのすべてのコンフィギュレーション手法(PS、FPPおよび同時PS)はページモード機能でサポートされます。単一のEPCデバイスでコンフィギュレーション可能なページ数、デバイス数、または両方の数は、フラッシュ・メモリーのサイズにのみ制限されます。