インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

1.3.3. デフォルトのトグルレートの指定

消費電力解析に向け、デザインでDefault toggle rates for unspecified signalsを指定できます。他の方法で信号アクティビティー・データが指定されていない場合、Power Analyzerはデフォルトのトグルレートを使用します。

図 10. デフォルトのトグルレートの指定

トグルレートは、絶対項 (1秒あたりの遷移) で指定するか、各ノードで有効なクロックレートの割合として指定します。クロックのトグルレートは、クロックのタイミング設定から得られます。例えばPower Analyzerで、100 MHzのfMAX制約と、デフォルトの相対トグルレート20%をクロックに指定した場合、このクロックドメインのノードはクロック周期の20%で遷移します。つまり、1秒あたり2000万回の遷移が発生します。

Power Analyzerは、クロックドメインがあいまいな場合にノードのクロックドメインを特定できないことがあります。例えば、クロックドメインに対し十分なタイミング制約を指定しない限り、Power Analyzerはノードのクロックドメインを特定できません。Power Analyzerがノードのクロックドメインを特定できない場合、Power Analyzerはトグルレートをゼロに置き換え報告します。