インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

1.5.2. モジュラー・デザイン・シミュレーションの電力解析フロー

最上位デザインを個別にシミュレーション後、生成されたすべての .vcdファイルをPower Analyzerにインポートすることができます。例えば、8b10b_decmux8b10b_rxerr8b10b_encをデザイン全体から独立してそれぞれシミュレーションすることができます。その後、各シミュレーションで生成された.vcdファイルを、適切なインスタンス名を指定しインポートできます。例えば、シミュレーションで8b10b_dec.vcd8b10b_enc.vcd8b10b_rxerr.vcdmux.vcdのファイルが生成された場合、次の表にあるインポート指定を使用できます。

表 3.  インポート指定
ファイル名 エンティティー
8b10b_dec.vcd Top|8b10b_dec:decode1
8b10b_dec.vcd Top|8b10b_dec:decode2
8b10b_dec.vcd Top|8b10b_dec:decode3
8b10b_rxerr.vcd Top|8b10b_rxerr:err1
8b10b_enc.vcd Top|8b10b_enc:encode1
mux.vcd Top|mux:mux1

生成される消費電力解析は、各ファイルのシミュレーション・ベクトルを割り当てられたエンティティーに適用します。シミュレーションは、ピンおよび機能ブロックの出力に対し信号アクティビティーを提供します。エンティティー・インスタンスへの入力がデザイン全体の入力ピンである場合、そのインスタンスに関連するシミュレーション・ファイルは、そのインスタンスの入力に信号アクティビティーを提供しません。例えば、mux1などのエンティティーへの入力は、デコード・エンティティーの1つの出力で信号アクティビティーが指定されています。