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2.3.1.3. 消費電力を考慮するメモリーバランスの構築
Power Optimization During SynthesisロジックオプションがExtra effortに設定されている場合、コンパイラーはこの最適化の手法を取り入れます。
より少ないメモリーにアクセスすることで削減される消費電力と、追加されたデコーダーおよびマルチプレクサー・ロジックによって消費される電力の間にはトレードオフがあります。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは自動的に節電と消費のバランスをとり、消費電力が最小になるコンフィグレーションを各論理RAMに選択します。ベンチマーク・データは、消費電力に重点を置く合成ではメモリーの消費電力を最大60%、 Stratix® デバイスで削減できることを示しています。
MAXIMUM_DEPTHパラメーターを手動で設定し、消費電力削減のための最適化に向けメモリーをコンフィグレーションすることも可能です。この手法は、消費電力考慮型のメモリーバランサーを使用することに等しいものですが、Power optimizationリストのExtra effortのように自動ではなく、手動での操作になります。メモリーの消費電力削減に向けた最適化において、MAXIMUM_DEPTHパラメーターはOptimize Power for Synthesisオプションよりも優先されます。メモリーモジュールのMAXIMUM_DEPTHパラメーターは、 インテル® FPGA IPのインスタンス化もしくはIPカタログで手動で設定できます。