インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

2.3.1.1. メモリーブロックの最適化

メモリーの最適化では、すべてのメモリータイプにおいて、ユーザー定義の読み取りまたは書き込みイネーブル信号を、関連する読み取りおよび書き込みクロックイネーブル信号に移します。

メモリーブロックは、デザイン全体の動的消費電力の大部分を占める可能性があります。各クロックサイクル中にアクセスされるメモリーブロック数を最小限に抑えることで、メモリーの消費電力を大幅に削減すことができます。

図 14. メモリーブロックの変換

シンプルなデュアルポート・メモリー・ブロックのデフォルトの実装では、書き込みクロックイネーブル信号および読み取りクロックイネーブル信号はVCCに接続しており、読み取りおよび書き込みメモリーポートを各クロックサイクル中にアクティブにしています。

メモリーの変換は、読み取りイネーブルおよび書き込みイネーブル信号を、読み取りクロックイネーブルおよび書き込みクロックイネーブル信号にそれぞれ移します。メモリーポートはアクセスされていないときにシャットダウンされるため、この手法はデザインのメモリーが消費する電力を削減します。