インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: 消費電力の解析と最適化

ID 683174
日付 4/01/2019
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ドキュメント目次

1.3.1. 消費電力解析に向けたデバイスの動作条件の設定

消費電力解析に向けたデバイスの電力特性、動作電圧条件、および動作温度条件は、SettingsダイアログボックスのOperating Settings and Conditionsページで指定できます。
動作設定および条件

Power Analyzerは次の設定を読み取り、電力解析のためのデバイス動作条件を決定します。

表 2.  デバイスの動作条件の設定
オプション 設定
Device power characteristics
  • Typical—標準動作条件における標準的なシリコンの平均消費電力を指定します。
  • Maximum—ワースト・ケース・デバイスでの最大消費電力を指定します。
Voltageタブ デバイス内の各電源レールの動作電圧条件、および選択可能な電源電圧を持つ電源レールの電源電圧を指定します。
Temperatureタブ デバイスの次の熱動作条件を指定します。
  • Junction temperature rangeは、最小および最大のジャンクション温度範囲を指定します。
  • Junction temperature and cooling solution settingsは、Power Estimatorに対し冷却ソリューションを見つけ、指定した最大ジャンクション温度を超えないよう指定します。チップのさまざまな部分の電力見積もりのためのジャンクション温度は、見つかった冷却ソリューションを使用した結果得られる実際の温度であり、通常はチップ全体で異なります。
  • Apply thermal marginRecommended marginは、熱解析のための電力見積もりに推奨されるマージンを適用します。これらのマージンは、熱解析結果にのみ適用されます。このオプションは、Maximumデバイス電力特性にのみ利用可能です。