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2.3.2. 消費電力に重点を置くフィッター
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、消費電力に重点を置くコンパイルにおけるフィッターの設定をプロジェクト全体で制御できます。 Advanced Fitter SettingsダイアログページのPower optimization during Fittingロジックオプションで、消費電力最適化に対するフィッターの積極性を決定します。
オプション | 説明 |
---|---|
Off | フィッターは消費電力を最小限に抑えるための最適化を行いません。 |
Normal compilation (デフォルト) | フィッターは配置および配線の最適化の際に、計算努力の低いアルゴリズムを適用し消費電力の最小化を行います。この手法はデザインのパフォーマンスを低下させません。 DSP機能に向け電力効率の良いDSPブロックのコンフィグレーションを生成する、DSPの最適化を含みます。 |
Extra effort | Normal Compilationオプションでの最適化手法に加え、フィッターは配置および配線の最適化の際に、高い計算努力を要するアルゴリズムを適用し消費電力の最小化を行います。この手法は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります フィッターに対するExtra effortの設定は、消費電力削減に向けてデザインを最適化するための広範囲におよぶ努力を必要とします。そのため、コンパイル時間が長くなる可能性があります。 |
フィッターのExtra effortの設定は、配置中にロジックを接近させることでトグルの高いネットを局所化し、電力容量の低い配線を選択することで、デザインがタイミング要件を満たした後でも消費電力を最小限に抑えることができます。
Extra effortの設定は、変更値ダンプ (.vcd) ファイルを使用し、デザインの信号アクティビティーに基づきフィッターがデザインの消費電力を完全に最適化するよう導きます。フィッティング時における最良の消費電力最適化は、最も正確な信号アクティビティー情報を使用することで得られます。.vcdファイルがない場合、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、割り当て、クロック割り当て、ベクタレスの見積もり値など、SettingsダイアログボックスのPower Analyzer Settingsページの設定から信号アクティビティーを推定します。