Intel Agilex® 7のクロッキングおよびPLLユーザーガイド: FシリーズおよびIシリーズ

ID 683761
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

2.2.6. PLLフィードバック・モード

PLLフィードバック・モードでは、クロック・ネットワークの遅延が補償され、出力クロックの立ち上がりエッジとPLLのリファレンス・クロックの立ち上がりエッジがアライメントされます。デザイン内のタイミング・クリティカルなクロックパスに対して、適切な補償のタイプを選択します。

PLL補償は必ずしも必要ではありません。補償が必要なければ、PLLのコンフィグレーションは、直接 (補償なし) モードで行います。直接モードでは、最良のPLLジッター性能が得られ、補償クロックリソースの不要な消費も回避できます。

デフォルトのPLLフィードバック・モードは、直接補償モードです。

I/O PLLでは、次のPLLフィードバック・モードをサポートします。

  • 直接補償
  • LVDS補償
  • ソース同期補償
  • 通常補償
  • ゼロ遅延バッファー (ZDB) 補償
  • 外部フィードバック (EFB) 補償

通常補償モードおよびソース同期補償モードでは、ルーティングされたコアクロックの挿入遅延が補償されます。FシリーズおよびIシリーズ・デバイスの場合、コアクロック補償を実現するには、I/O PLLの M カウンターから専用フィードバック・クロックをルーティングし、補償済みの C カウンター出力クロック・ネットワークの挿入遅延をエミュレートします。

インテル では、クロックリソースを最も効率的に使用するため、非専用フィードバック・メカニズムを推奨しています。