Intel Agilex® 7のクロッキングおよびPLLユーザーガイド: FシリーズおよびIシリーズ

ID 683761
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

5.5. IOPLL IPコアのポートおよび信号

表 14.   FシリーズおよびIシリーズ・デバイスのIOPLL IPコアのポート
ポート名 タイプ 条件 説明
refclk 入力 必須 I/O PLLを駆動するリファレンス・クロック・ソースです。
rst 入力 必須 出力クロックの非同期リセットポートです。すべての出力クロックを値0にリセットするには、このポートをHighに駆動します。
fbclk 入力 オプション

I/O PLLの外部フィードバック入力ポートです。

IOPLL IPコアでは、I/O PLLが外部フィードバック・モードまたはゼロ遅延バッファーモードで動作しているときにこのポートを作成します。フィードバック・ループを完了するには、fbclk ポートとI/O PLLの外部クロック出力ポートのボードレベルの接続を行ってください。

fboutclk 出力 オプション

模倣回路を介して fbclk ポートに信号をフィードするポートです。

zdbfbclk ポートが使用できるのは、I/O PLLが外部フィードバック・モードになっている場合のみです。

zdbfbclk 双方向 オプション

模倣回路に接続する双方向ポートです。このポートは、I/O PLLの正フィードバック専用出力ピンに配置された双方向ピンに接続してください。

zdbfbclk ポートが使用できるのは、I/O PLLがゼロ遅延バッファーモードになっている場合のみです。

locked 出力 オプション IOPLL IPコアでは、PLLがロックを取得すると、このポートをHighに駆動します。I/O PLLがロックされている限り、ポートはHighのままです。リファレンス・クロックとフィードバック・クロックの位相と周波数が同じ場合、またはロック回路の許容範囲内にある場合、I/O PLLによって locked ポートがアサートされます。2つのクロック信号の差がロック回路の許容値を超えると、I/O PLLのロックが失われます。
refclk1 入力 オプション クロック・スイッチオーバー機能用のI/O PLLを駆動する2番目のリファレンス・クロック・ソースです。
extswitch 入力 オプション アクティブLow信号です。クロックを手動で切り替えるには、extswitch 信号を少なくとも3クロックサイクルの間Low (1'b0) にアサートします。
activeclk 出力 オプション どのリファレンス・クロック・ソースがI/O PLLによって使われているかを示す出力信号です。
clkbad 出力 オプション リファレンス・クロック・ソースのステータスの良否を示す出力信号です。
cascade_out 出力 オプション ダウンストリームI/O PLLにフィードされる出力信号です。
adjpllin 入力 オプション アップストリームI/O PLLからフィードされる入力信号です。
outclk_[] 出力 オプション I/O PLLからの出力クロックです。
permit_cal 入力 オプション これはダウンストリームI/O PLL用の入力ポートです。この permit_cal ポートを、アップストリームI/O PLLのlocked 出力ポートに接続します。この permit_cal ポートを接続すると、カスケードI/O PLLのキャリブレーションが正しい順序で行われます。
scanclk 入力 オプション

IOPLL IPコアのダイナミック・フェーズ・シフト動作を駆動するダイナミック・フェーズ・シフト・クロックです。このポートは、有効なクロックソースに接続してください。最大入力クロック周波数は100MHzです。

scanclk ポートを使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフト・ポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。

phase_en 入力 オプション

アクティブHigh信号です。アサートすると、ダイナミック・フェーズ・シフト動作が開始します。phase_en をアサートできるのは、phase_done のアサートの4クロックの後のみです。

phase_en が使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフト・ポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。

updn 入力 オプション

ダイナミック・フェーズ・シフトの方向を決定します。updn = 0の場合、位相シフトは負の方向になります。updn = 1の場合、位相シフトは正の方向になります。

updn が使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフト・ポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。

cntsel[4..0] 入力 オプション
ダイナミック・フェーズ・シフト動作を行うために選択するカウンターを決定します。
カウンター名 cntsel[4..0]
Counter C1 4’b0001
Counter C2 4’b0010
Counter C3 4’b0011
Counter C4 4’b0100
Counter C5 4’b0101
Counter C6 4’b0110
Counter C7 4’b0111
すべてのCカウンター 4’b1111

cntsel[4..0] ポートが使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフト・ポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。

num_phase_shift[2..0] 入力 オプション

ダイナミック・フェーズ・シフト動作1回あたりの位相シフト数を決定します。動作1回あたり最大7つの位相シフトが可能です。各位相シフトは、 I/O PLL VCO周期の1/8に相当します。DPSモー ドでは、num_phase_shift は0に設定しないでください。

num_phase_shift[2..0] ポートが使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフト・ポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。

phase_done 出力 オプション

IOPLL IPコアでは、ダイナミック・フェーズ・シフト動作完了後、このポートを1 scanclk サイクルの間Highに駆動します。

phase_done が使用できるのは、ダイナミック・フェーズ・シフトポートへのアクセスをイネーブルするオプションがオンになっている場合のみです。