インテル® MAX® 10 FPGAシグナル・インテグリティー・デザイン・ガイドライン

ID 683572
日付 4/27/2021
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ドキュメント目次

1.0Vピンの配置における合計インダクタンスの計算

周囲のピンの合計インダクタンスを計算するには、max10-1v-mutual-coupling.zipファイルの相互インダクタンス値を使用します。
  1. max10-1v-mutual-coupling.zipファイルをダウンロードし、お使いのデバイスに関連する相互インダクタンス・スプレッドシートを抽出します。
  2. 相互インダクタンス・スプレッドシートで、使用中のピンを特定します。
  3. 使用中のピンと周囲のピンの合計相互インダクタンスを計算し、配置が1.0Vピンの配置ガイドラインに従っていることを確認します。
  4. 合計インダクタンスがガイドラインの制約を超える場合は、デザインを更新し、相互インダクタンスが小さい他のI/Oピンを使用します。

合計相互インダクタンスの計算

表 4.  合計相互インダクタンス例この表の例は、表 5 を参照しています。
条件例 タイプ 結果例
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4H3H4は同じI/Oバンクにあり、同様に1.0VのI/O規格が割り当てられています。 バンク内すべて1.0V F4H3H4の合計Lm7.4nHを超えない場合。この配置は制約に違反しません。
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4H3H4は隣接するI/Oバンクにあり、1.0VのI/O規格が割り当てられています。 バンク間ですべて1.0V F4H3H4の合計Lm7.4nHを超えない場合。この配置は制約に違反しません。
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4H3H4は隣接するI/Oバンクにあり、2.5VのI/O規格が割り当てられています。 バンク間で電圧は混在 F4H3H4の合計Lm1.0nHを超える場合。デザインを更新し、相互インダクタンスが小さい他のI/Oピンを使用します。
表 5.  相互インダクタンス値の例
ピン名 相互結合ピン 相互インダクタンス (nH)
F5 F5 3.496 1
F5 F4 1.378
F5 H3 0.273
F5 J4 0.263
F5 K4 0.222
F5 E4 0.194
F5 F3 0.176
F5 H4 0.175
F5 E3 0.174
F5 G3 0.167
F5 G4 0.161
1 ピンF5の自己インダクタンス。この値はLmの計算から省略します。