1.0Vピンの配置における合計インダクタンスの計算
周囲のピンの合計インダクタンスを計算するには、max10-1v-mutual-coupling.zipファイルの相互インダクタンス値を使用します。
- max10-1v-mutual-coupling.zipファイルをダウンロードし、お使いのデバイスに関連する相互インダクタンス・スプレッドシートを抽出します。
- 相互インダクタンス・スプレッドシートで、使用中のピンを特定します。
- 使用中のピンと周囲のピンの合計相互インダクタンスを計算し、配置が1.0Vピンの配置ガイドラインに従っていることを確認します。
- 合計インダクタンスがガイドラインの制約を超える場合は、デザインを更新し、相互インダクタンスが小さい他のI/Oピンを使用します。
合計相互インダクタンスの計算
条件例 | タイプ | 結果例 |
---|---|---|
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4、H3、H4は同じI/Oバンクにあり、同様に1.0VのI/O規格が割り当てられています。 | バンク内すべて1.0V | F4、H3、H4の合計Lmが7.4nHを超えない場合。この配置は制約に違反しません。 |
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4、H3、H4は隣接するI/Oバンクにあり、1.0VのI/O規格が割り当てられています。 | バンク間ですべて1.0V | F4、H3、H4の合計Lmが7.4nHを超えない場合。この配置は制約に違反しません。 |
ピンF5には1VのI/O規格が割り当てられています。周囲にあるピンのF4、H3、H4は隣接するI/Oバンクにあり、2.5VのI/O規格が割り当てられています。 | バンク間で電圧は混在 | F4、H3、H4の合計Lmが1.0nHを超える場合。デザインを更新し、相互インダクタンスが小さい他のI/Oピンを使用します。 |
ピン名 | 相互結合ピン | 相互インダクタンス (nH) |
---|---|---|
F5 | F5 | 3.496 1 |
F5 | F4 | 1.378 |
F5 | H3 | 0.273 |
F5 | J4 | 0.263 |
F5 | K4 | 0.222 |
F5 | E4 | 0.194 |
F5 | F3 | 0.176 |
F5 | H4 | 0.175 |
F5 | E3 | 0.174 |
F5 | G3 | 0.167 |
F5 | G4 | 0.161 |
1 ピンF5の自己インダクタンス。この値はLmの計算から省略します。