Intel Agilex® 7 SEUの緩和ユーザーガイド

ID 683128
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

1.1. SEUの緩和の手法

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、デザインに対するSEUの影響を検出、訂正、特性評価するためのいくつかの機能を提供します。さらに、 Intel Agilex® 7 FPGAには、エラーの検出と訂正を支援する専用回路が含まれています。

Intel Agilex® 7 SEUの緩和機能は、次のような利点をシステムにもたらします。

  • システムが常に適切に機能することの保証
  • SEUイベントによるシステム障害の防止
  • システムにとって重要な場合のSEUイベントの処理
表 1.   Intel Agilex® 7デバイスにおけるSEU緩和のエリアとアプローチ
エリア SEU緩和のアプローチ
誤り検出訂正 エラー検出および訂正 (EDC) 機能をイネーブルして、CRAM SEUイベントを検出し、CRAMの内容を自動的に訂正します。
メモリーブロックの誤り訂正コード Intel Agilex® 7 M20Kメモリーブロックの誤り訂正コード (ECC) 機能と特別なレイアウトデザインを利用して、SEUの時間内障害 (FIT) 率をほぼゼロに削減します。
SEUセンシティビティー・プロセス センシティビティー・プロセス機能を使用して、CRAMビット位置のSEUがコンパイルされたFPGAデザイン・ビットストリーム・ファイルの機能にとって重要かどうかを識別します。
フォールト・インジェクション

フォールト・インジェクション機能を使用すると、CRAMの状態を意図的に変更してエラーをトリガーすることで、SEUイベントに対するシステムの応答を検証できます。

Intel Agilex® 7は、M20KブロックへのECCエラー挿入をサポートします。

階層タグ付け 階層タグ付けをセンシティビティー・プロセスおよびフォールト・インジェクションとともに使用して、SEUを報告し、デザインロジックの特定の部分へのエラー挿入を制限します。
トリプルモジュラー冗長性 ステートマシンなどの重要なロジックでトリプルモジュラー冗長性 (TMR) 技術を使用して、ハードウェアのフォールトトレランスを向上させます。