Intel Agilex® 7 SEUの緩和ユーザーガイド

ID 683128
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

5.2.2. Fault Injection Debuggerコマンドライン・インターフェイス

quartus_fid 実行可能ファイルを使用してコマンドラインでFault Injection Debuggerを実行できます。これは、スクリプトからフォールト・インジェクションを実行する場合に便利です。
表 13.   Intel Agilex® 7デバイスのFault Injection Debuggerのコマンドライン・インターフェイス引数
短い引数 長い引数 説明
l list インストールされているすべてのハードウェアを表示します。
c cable ケーブル番号を選択します。
a auto 自動検出動作用。この動作にはケーブルを1本だけ選択してくだい。
i index ソフトエラーを挿入するアクティブなデバイスを指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<file_path>#<operation>

ここでは、

  • device_position は、TDIに最も近いものから数えたアクティブデバイスの位置です。
  • file_path は、アクティブデバイスのプログラミング・ファイルです。
  • operation は、実行する動作です 4
    • P - Program/Configure
    • I - Inject fault

コマンド例は、次のとおりです。

quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof#P
n number

挿入するソフトエラーの数を指定するオプション。エラーの数を指定しない場合、Fault Injection Debuggerはインタラクティブ・モードを実行します。インタラクティブ・モードでは、フォールトの挿入、EMRの読み出し、エラーのスクラブ、または終了を選択できます。

注: 最大4つのソフトエラーを挿入できます。

コマンド例は、次のとおりです。

  • 2 つのエラーを挿入するには、次を実行します。
    quartus_fid --cable=1 --index=@2=abd.sof --number=2
  • インタラクティブ・モードを実行するには、次を実行します。
    quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof
  • インタラクティブ・モードでダブル隣接エラーを挿入するには、次を実行します。
    quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof
    F<sector_location><frame_location><bit_location> + <frame_location><bit_location>
s smh センシティビティー・マップ・ヘッダー・ファイルを指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<file_path>#<region_info>

ここでは、

  • device_position は、TDIに最も近いものから数えたアクティブなデバイスの位置です。
  • file_path は、アクティブなデバイスの .smh ファイルです。
  • region_info は、次の形式の対象となる .smh 領域情報です。<targeted_regions><allow non critical><allow overlapping>
    • targeted_regions = 領域のバイナリー表現
      • 領域1 = 1
      • 領域2 = 2
      • 領域3 = 4
      • 領域4 = 8
      • 領域1と2 = 3 (1 + 2から)
      • 領域1および3 = 5 (1 + 4から)
    • allow non critical- N = 非クリティカル・ビットへの挿入を許可します。
    • allow overlapping - = オーバーラップ領域を持つビットへの挿入を許可します。

    例:

    • 領域1または3のみを挿入する場合、region_info = 5
    • 領域2または非クリティカル・ビットを挿入するる場合、region_info = 4N
    • 領域4または非クリティカル・ビットを持つビットを挿入する場合、region_info = 8NO

コマンド例:

  • 領域2に1つのエラーを挿入するには、次を実行します。
    quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof --number=1 --smh=@2=abc.smh#2
  • 特定の領域でインタラクティブ・モードを実行するには、次を実行します。
    quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof --smh=@2=abc.smh#2
u user ユーザー固有のフォールトを指定するオプション。

完全な構文:

@<device_position>=<sector-frame-bit-pair ?>#1 <sector-frame-bit-pair ?>#2 ... <sector-frame-bit?>#n

ここでは、

  • device_position は、TDIに近いものから数えたアクティブデバイスの数です。
  • sector-frame-bit-pair は、エラーが挿入されるフレームビットとセクターの位置です。5

コマンド例:

quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof --number=1 --user="@2=0x003c 0x000d 0x0269」
- lutram エラー挿入アクティビティー中のLUTRAMチェックのオプション。

コマンド例:

quartus_fid --cable=1 --index=@2=abc.sof --number=8 --lutram
t time 挿入間の間隔時間を指定するオプション。
4 動作を指定しない場合、デフォルトの動作は「inject fault」となります。
5 フレームビットの最大ペアは引数 n によって異なります。