Intel Agilex® 7 SEUの緩和ユーザーガイド

ID 683128
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

4.6.8. Signal Tapを使用したSEUまたはSDM ECCエラーの解析

Signal Tapを使用すると、Fault Injection Debuggerツールでエラーを挿入した後、Advanced SEU Detection IPから出力されたSEUエラーを解析できます。

次の手順は、Signal TapAdvanced SEU Detection IPを使用してSEUおよびSDM ECCエラーを解析する例を示しています。

  1. Advanced SEU Detection IPバリアントをセットアップします。
    1. Use on-chip sensitivity processingをオフにして、Advanced SEU Detection IPを設定します。
    2. Advanced SEU Detection IP HDLを生成し、デザインに追加します。
    3. Advanced SEU Detection IPのリセットピンをLowに設定します。
  2. インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのメインメニューから、Tools > Signal Tap Logic Analyzerを選択します。
  3. New File from Templateウィンドウで、Quick Start Group > Default (default selection) に移動し、Createをクリックします。
    Signal Tap Logic Analyzerウィンドウが表示されます。
  4. JTAG Chain Configurationで、正しいHardwareDeviceを選択します。
  5. Signal Configurationセクションを設定します。
    1. Clock...をクリックして、Node Finderを開きます。
    2. Node Finderウィンドウで、Advanced SEU Detection IPに接続したクロックをNamedに指定し、Searchをクリックします。
    3. Matching Nodes列でクロックを選択し、>をクリックして、OKをクリックします。
    4. 必要なSample depthを選択します。
    5. Storage qualifierTypeで、Transitionalを選択します。
  6. Setupタブで信号をセットアップします。
    1. リストの空白部分をダブルクリックします。
    2. Node Finderウィンドウで、Namedに信号名を指定し、Searchをクリックします。
    3. Matching Nodes列で信号を選択し、>をクリックして、Insertをクリックします。
  7. Signal Tap Logic Analyzerメニューから、Processing > Start Compilationを選択します。
  8. SEUエラー解析を実行します。
    1. Signal Tapで解析を実行する前に、Fault Injection Debuggerツールで .sof をプログラムします。
    2. Fault Injection Debuggerツールを使用して、SDM ECCエラーまたはSEUエラーをランダムな位置に挿入します。関連情報を参照してください。
    3. Fault Injection Debuggerツールで、Read EMRをクリックします。
      SystemタブのMessageリストにエラーの詳細が表示されます。

Signal Tapでは、avst_seu_source_valid 信号がHighにアサートされたときに、SEUエラーの詳細を avst_seu_source_data[63:0] 信号と比較できます。

図 12. SEUエラー挿入後のシステムメッセージ


図 13.  Signal TapのSEUエラー出力波形


ECCエラーの場合は、generic_sdm_valid_out 信号がHighにアサートされたときに、SDM ECCエラーの詳細を generic_sdm_data_out[63:0] 信号と比較できます。

図 14. SDM ECCエラー挿入後のシステムメッセージ
図 15.  Signal TapにおけるSDM ECCエラー出力波形