インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: PCBデザインツール

ID 683768
日付 11/04/2020
Public
ドキュメント目次

1.4.6. LineSimシミュレーションの実行と解釈

任意のシミュレーションを実行し、必要に応じてI/O割り当てやシミュレーション・パラメーターを調整することができます。

例えば、シミュレーション実行後、デスティネーション・バッファーでシミュレートされた信号に過剰なオーバーシュートが観察される場合は、ドライブ強度のI/O割り当ての設定を低い値に調整することができます。この変更により問題が修正されたかどうかを検証するには .ibs ファイルを再生成し、シミュレーションを再度実行します。

図 8. IBISモデルを使用したHyperLynxにおけるオーバーシュートの例

不連続性、あるいは立ち上がり時間および立ち下がり時間の遅れといった異常がデスティネーションで観察される場合は、終端方法または終端コンポーネントの値を調整します。これらの変更を行った後、シミュレーションを再実行して、調整が問題を解決したかどうかを確認します。この場合は .ibs ファイルを再生成する必要はありません。

図 9. IBISモデルを使用したHyperLynxにおけるシグナル・インテグリティー異常の例

ボードレベルのシグナル・インテグリティーの詳細およびシンプルな変更でデザインを改善する方法については、Intel FPGA Signal & Power Integrity Support Centerを参照してください。