インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: PCBデザインツール

ID 683768
日付 11/04/2020
Public
ドキュメント目次

1.3.1. I/O割り当ておよびボードトレース・モデル割り当ての作成

出力信号または双方向信号に向けたボードトレース・モデルは、出力モードでコンフィグレーションできます。コンフィグレーション後、HSPICE Writerによって生成されたHSPICEデッキにその記述を自動的に転送することができます。これにより、シミュレーションの精度が向上します。

ボードトレース・モデルをコンフィグレーションするには、Timing Analyzer画面のSettingsダイアログボックスでEnable Advanced I/O Timingオプションをオンにし、デザイン内で使用される各I/O規格に向けてボードトレース・モデルの割り当てをコンフィグレーションします。直列終端またはパラレル終端の追加、伝送経路の長さの指定、および遠端の容量性負荷の値の設定が可能です。これらのパラメーターは、Pin PlannerのBoard Trace Modelビューでコンフィグレーションするか、またはAssignments > Device > Device and Pin Optionsをクリックしてコンフィグレーションできます。

インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、Enable Advanced I/O Timingオプションでボードトレース・モデルをコンフィグレーションしなくても、IBISモデルおよびHSPICEデッキを生成することができます。実際、IBISモデルでは、遠端の容量性負荷以外のボードトレース・モデルの設定は無視されます。デフォルト以外の負荷値が存在する場合、IBIS Writerによって生成されるIBISモデルは、ダブルカウント問題を考慮に入れる目的で使用することはできません。IBIS遅延と インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのtCO測定値との間の負荷値の不一致は、遅延が問題なく追加される際に妨げとなります。EDA Netlist Writer実行時に表示される警告メッセージは、この不一致がいつ発生するのかを示します。