AN 888: インテル® Stratix® 10デバイス用のディナミック・リコンフィグレーションを使用したPHY Lite for Parallel Interfacesのリファレンス・デザイン

ID 683220
日付 9/11/2020
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ドキュメント目次

1.5.1. ビットごとのDeskewの概念

実際のケースでは、DQ信号が受信側に到達する時間は、ボードのスキュー、トレース長の不一致、ユニットの変動などによって異なります。次の図に示すように、これらすべての要因により、予想よりもDQウィンドウが狭くなる可能性があります。
図 5. ビットごとのデスキュー前のパスウィンドウの結果この図は、ボードトレースの違いやその他の要因によりデータが歪んでおり、パスウィンドウが小さくなっていることを示しています。

これを克服するために、PHY Lite for Parallel Interfaces IPコアには、各DQ/DQSピンを個別にキャリブレーションする機能があります。ビットごとのキャリブレーションが成功すると、DQSオープニングウィンドウ全体が改善される可能性があります。次の図に、ビットごとのキャリブレーション(RX側で発生)の例を示します。

図 6. 最初の校正されたDQ_0
図 7. 2番目の校正されたDQ_1
図 8. ビットごとのデスキューの前後の通過ウィンドウ結果の比較