インテル® MAX® 10 FPGAデバイスファミリーのピン接続ガイドライン

ID 683232
日付 6/30/2020
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コンフィグレーション/JTAGピン

注: インテル® では、 インテル® Quartus® Primeデザインを作成し、デバイスのI/O割り当てを入力し、デザインをコンパイルすることを推奨しています。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、I/O割り当ておよび配置規則に従ってピン接続をチェックします。この規則は、デバイス集積度、パッケージ、I/O割り当て、電圧割り当て、および本文書またはデバイス・ハンドブックに記載されていないその他の要因によって異なります。
表 2.  コンフィグレーション/JTAGピン
ピン名 ピンの機能 ピンの説明 接続ガイドライン
CONFIG_SEL 入力、I/O

これは兼用ピンです。このピンを使用して、コンフィグレーション・イメージをデュアル・コンフィグレーション・イメージ・モードで選択します。

CONFIG_SELピンがLowに設定されている場合、最初のコンフィグレーション・イメージは、コンフィグレーション・イメージ0です。CONFIG_SELピンがHighに設定されている場合、最初のコンフィグレーション・イメージは、コンフィグレーション・イメージ1です。

このピンの読み出しは、ユーザーモードの前、およびnSTATUSピンがアサートされる前に行われます。

コンフィグレーション・イメージをデュアル・コンフィグレーション・イメージ・モードで選択するには、電源投入フェーズ中に、弱い10KΩプルアップまたは弱い10KΩプルダウンをこのピンに外部接続します。

デフォルトではこのピンはトライステートです。

デュアル・コンフィグレーション・イメージ・モードを使用する予定がない場合は、弱い10KΩプルアップまたは弱い10KΩプルダウンは不要です。

注意10を参照してください。

CONF_DONE 双方向 (オープンドレイン)、I/O

これは兼用ピンです。CONF_DONEピンは、コンフィグレーション実行前および実行中にLowに駆動されます。すべてのコンフィグレーション・データがエラーがない状態で受信され、初期化サイクルが開始すると、CONF_DONEピンはリリースされます。

CONF_DONEピンは、外部10KΩプルアップ抵抗によってVCCIO Bank 8にHighにプルアップする必要があります。

CONF_DONEピンがLowにプルダウンされた場合、 インテル® MAX® 10デバイスは初期化およびユーザーモードには入りません。

CONF_DONEピンのホットソケットはディスエーブルされています。このため、CONF_DONEピンでグリッチが観察される可能性があります。ピンの状態をモニタリングするには、インテル では、ヒステリシス付き入力バッファーと、サンプリング期間が5.5ミリ秒を超えるデジタル・フィルタリングを外部デバイスに実装して、誤ったトリップを回避することをお勧めします。

CRC_ERROR 出力 (オープンドレイン)、I/O

兼用ピンです。エラー検出回路がコンフィグレーションCRAMビットでエラーを検出したことを示すアクティブHigh信号です。

CRC_ERRORピンはオプションのピンです。巡回冗長検査 (CRC) エラー検出回路がイネーブルされている場合に使用されます。

インテル では、CRCエラー検出回路がディスエーブルされている場合、またはCRC_ERRORピンを使用していない場合は、CRC_ERRORピンをVCCIO、GNDに接続するか、ピンを未接続のままにしておくことをお勧めします。

DEV_CLRn 入力、I/O

これは兼用ピンです。オプションのチップ全体のリセットピンとして、すべてのデバイスレジスターのすべてのクリアをオーバーライドできます。

このピンをLowに駆動すると、すべてのレジスターがクリアされます。このピンをHighに駆動すると、プログラムどおりに動作します。

DEV_CLRnピンは、JTAGバウンダリー・スキャンやプログラミング動作には影響しません。このピンをイネーブルするには、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのデバイス全体のリセット (DEV_CLRn) オプションをオンにします。

インテル では、Enable device-wide reset (DEV_CLRn) オプションがディスエーブルされ、ユーザーI/Oピンとして使用していない場合は、DEV_CLRnピンをGNDに接続することをお勧めします。Enable device-wide reset (DEV_CLRn) オプションがディスエーブルされ、ユーザーI/Oピンとして使用していない場合は、DEV_CLRnピンをVCCIOに接続するか、DEV_CLRnピンを未接続のままにしておくこともできます。DEV_CLRnピンを未接続のままにする場合は、インテル では、DEV_CLRnピンは、弱いプルアップでトライステートを入力するように設定することをお勧めします。
DEV_OE 入力、I/O

兼用ピンです。オプションのピンとして、デバイスのすべてのトライステートをオーバーライドできます。

このピンをLowに駆動すると、すべてのI/Oピンがトライステートになります。このピンをHighに駆動すると、プログラムどおりに動作します。

このピンをイネーブルするには、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで、Enable device-wide output enable (DEV_OE) オプションをオンにします。

インテル では、Enable device-wide reset (DEV_OE) オプションがディスエーブルされ、ユーザーI/Oピンとして使用していない場合は、DEV_OEピンをGNDに接続することをお勧めします。Enable device-wide reset (DEV_OE) オプションがディスエーブルされ、ユーザーI/Oピンとして使用していない場合は、DEV_OEピンをVCCIOに接続するか、DEV_OEピンを未接続のままにしておくこともできます。DEV_OEピンを未接続のままにする場合は、インテル では、DEV_OEピンは、弱いプルアップでトライステートを入力するように設定することをお勧めします。

JTAGEN I/O

これは兼用ピンです。このピンは、JTAGピン共有オプションのビットの設定に従って機能します。

JTAGピン共有がイネーブルされていない場合、JTAGENピンは通常のI/Oピンです。また、JTAGピンは、JTAG専用ピンとして機能します。

JTAGピン共有がイネーブルされ、JTAGENピンがLowに引き下げられると、JTAGピンは兼用ピンとして機能します。

JTAGピン共有がイネーブルされ、JTAGENピンがHighに引き上げられると、JTAGピンはJTAG専用ピンとして機能します。

このピンには25kΩの内部プルアップ抵抗が備えられています。

ユーザーモードで、JTAGピンを通常のI/Oピンとして使用するには、JTAGENピンを弱い1kΩプルダウンに接続します。JTAGピンを専用ピンとして使用するには、JTAGENピンを弱い10kΩプルアップに接続します。

nCONFIG 入力、I/O

これは兼用ピンです。ユーザーモードでは、シングルエンド入力ピン、またはnCONFIGピンです。ユーザーモードに入る前は、このピンはコンフィグレーション・ピンとして機能します。

コンフィグレーション・モード中のピン名はnCONFIGです。ユーザーモード中のピン名はInput_onlyです。

ユーザーモード中にこのピンをLowに引き下げると、デバイスがコンフィグレーション・データを喪失し、リセット状態に入り、すべてのI/Oピンがトライステートになります。このピンをロジックHighに引き上げるとリコンフィグレーションが開始されます。

電源投入時に、nCONFIGピンをHighに引き上げる必要があります。このピンを直接または10kΩの抵抗を介してVCCIOに接続します。

nSTATUS 双方向 (オープンドレイン)、I/O

これは兼用ピンです。ユーザーモードでは、nSTATUSピンまたは通常のユーザーI/Oピンです。デフォルトでnSTATUSピンは、ユーザーモードでは専用コンフィグレーション・ピンです。

デバイスは、nSTATUSピンを電源投入直後にLowに駆動します。また、このピンをパワーオンリセット (POR) 後にリリースします。

ステータス出力の場合、nSTATUSピンは、コンフィグレーション中にエラーが発生した場合はLowに引き下げられます。

ステータス入力の場合、nSTATUSがコンフィグレーション時または初期化時に外部ソースによってLowに駆動されると、デバイスはエラー状態に入ります。

外部10kΩプルアップ抵抗を使用してnSTATUSピンをHighに引き上げます。

nSTATUS ピンのホットソケットはディスエーブルされています。このため、nSTATUSピンでグリッチが観察される可能性があります。ピンの状態をモニタリングするには、インテル では、ヒステリシス付き入力バッファーと、サンプリング期間が5.5msを超えるデジタル・フィルタリングを外部デバイスに実装して、誤ったトリップを回避することをお勧めします。

TCK 入力、I/O

JTAGテストクロック入力ピンです。これは兼用ピンです。

このTCKピンでは、弱い内部プルダウンはサポートしていません。このピンを1KΩから10KΩの外部プルダウン抵抗に接続します。

デフォルトではこのピンはトライステートです。

コンフィグレーション電圧が2.5V (VCCIO Bank 1B) を超える場合、インテル では、外部コンデンサーとダイオードを追加して、電圧のオーバーシュートを低減することをお勧めします。

オーバーシュート防止回路の詳細に関しては、 インテル® MAX® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド を参照してください。

TDO 出力、I/O

これは兼用ピンです。ユーザーモードでは、JTAG TDOピン、または通常のユーザーI/Oピンです。

インテル では、このピンは、使用しない場合は未接続のままにしておくことをお勧めします。

デフォルトではこのピンはトライステートです。

コンフィグレーション電圧が2.5V (VCCIO Bank 1B) を超える場合、インテル では、外部コンデンサーとダイオードを追加して、電圧のオーバーシュートを低減することをお勧めします。

オーバーシュート防止回路の詳細に関しては、 インテル® MAX® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド を参照してください。

TDI 入力、I/O

これは、兼用ピンです。ユーザーモードでは、JTAG TDIピン、または通常のユーザーI/Oピンです。

JTAG回路をディスエーブルするには、TDIピンをVCCIO Bank 1Bに接続します。

このピンには、弱い内部プルアップが備えられています。コンフィグレーション電圧が2.5V、3.0V、または3.3Vの場合、このピンを10kΩの抵抗を介して2.5V (VCCIO Bank 1B) に接続して、電圧のオーバーシュートを防止します。電源供給が2.5Vを超える場合、インテル では、外部コンデンサーとダイオードを追加して、電圧のオーバーシュートを低減することをお勧めします。コンフィグレーション電圧が1.5Vおよび1.8Vの場合は、このピンを10kΩの抵抗を介してそれぞれ1.5Vまたは1.8V (VCCIO Bank 1B) 電源に接続します。

オーバーシュート防止回路の詳細に関しては、 インテル® MAX® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド を参照してください。

TMS 入力、I/O

これは、兼用ピンです。ユーザーモードでは、JTAG TMSピン、または通常のユーザーI/Oピンです。

JTAG回路をディスエーブルするには、TMSピンをVCCIO Bank 1Bに接続します。

このピンには、弱い内部プルアップが備えられています。コンフィグレーション電圧が2.5V、3.0V、または3.3Vの場合、このピンを10kΩの抵抗を介して2.5V (VCCIO Bank 1B) に接続して、電圧のオーバーシュートを防止します。電源供給が2.5Vを超える場合、インテル では、外部コンデンサーとダイオードを追加して、電圧のオーバーシュートを低減することをお勧めします。コンフィグレーション電圧が1.5Vおよび1.8Vの場合は、このピンを10kΩの抵抗を介してそれぞれ1.5Vまたは1.8V (VCCIO Bank 1B) 電源に接続します。

オーバーシュート防止回路の詳細に関しては、 インテル® MAX® 10コンフィグレーション・ユーザーガイド を参照してください。