AN 813: PCI Express* リファレンス・デザインを使用した Arria® 10デバイスの階層的なパーシャル・リコンフィグレーション

ID 683730
日付 9/24/2018
Public
ドキュメント目次

1.2.3. Linuxドライバーのインストール

リファレンス・デザインには、リファレンス・デザインに向けて開発・検証されたオープンソースのLinuxドライバー用の完全なソースコードが含まれています。

このデザインに向けたLinuxドライバーは、debugfsを必要とします。次のコマンドを実行して、debugfsが使用可能であることを確認します。
mount | grep ^debugfs
debugfsファイルシステムについての詳細は、CentOSの資料を参照してください。
重要: このドライバーは、CentOS 7のみサポートします。
このドライバーをインストールする前に、必要なパッケージをすべてインストールしなければいけません。必要なパッケージをインストールするには、次のコマンドを実行します。
yum groupinstall “Development Tools”
yum install ncurses-devel
yum install qt-devel
yum install hmaccalc zlib-devel binutils-devel elfutils-libelf-devel
ドライバーをインストールするには、次の手順に従ってください。
  1. ドライバーのソースコードがマシーンで利用可能であることを確認します。このソースコードは、次の箇所にあります。

    https://github.com/intel/fpga-partial-reconfig/tree/master/software/drivers

  2. 必要なドライバーモジュールをすべてコンパイルするには、次のコマンドを実行します。
    make DEVICE="a10」
    注: Verbose messagingをイネーブルするには、makeコマンドでオプションのVERBOSE=trueを使用します。
    このコマンド実行後、次の3つのカーネル・オブジェクト・ファイルがドライバーのソース・ディレクトリーに存在することを確認してください。
    • fpga-mgr-mod.ko
    • fpga-pcie-mod.ko
  3. 適切な箇所にモジュールをコピーし、モジュール依存データベースを更新するには、次のコマンドを実行します。
    sudo make install
  4. ドライバーのインスタンスを各インテル FPGAデバイスに分配するには、次のコマンドを実行します。
    sudo modprobe fpga-pcie-mod
  5. ドライバーのインストールが成功したかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
    lspci –vvvd1172:
    問題なくインストールが完了すると、最後に次の内容が表示されます。
    Kernel driver in use: fpga-pcie
    Kernel modules: fpga_pcie_mod 
    
    注: 上記のコマンドは、デザインがボードにロードされ、かつコンピューター再起動されている場合にのみ実行されます。

Linuxドライバーのアンインストール

Linuxドライバーをアンインストールする場合は、次の手順に従ってください。
  • 次のコマンドを実行します。
    sudo modprobe -r fpga-pcie-mod
    このコマンドは、ドライバーの実行を停止し、非アクティブ化します。ただし、この時点ではマシーンをリブートするとドライバーが継続してリロードされます。
  • このドライバーを永久に消去するには、次のコマンドを実行してください。
    cd /lib/modules/$(uname -r)/extra
    rm -rf fpga-pcie-mod.ko