インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorユーザーガイド

ID 683445
日付 4/01/2024
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ドキュメント目次

2.4. デュアルコア・デバイスに向けた消費電力の見積もり

Stratix® 10 1SG10Mなどのデバイスには、2つのコアダイが含まれており、 インテル® FPGA PTCでは直接サポートされていません。これらのデバイスに対する消費電力の見積もりには、別の計算機と、 インテル® FPGA PTCからの出力、およびいくつかのトランシーバー・データが必要です。

パッケージの詳細

デバイスパッケージには 2つのコア・ファブリック・ダイが含まれており、それぞれに2つのトランシーバーが関連付けられています。下の図では、U1U2 で2つのコア・ファブリック・タイルを示しており、HSSI_* はそれぞれのトランシーバーを識別しています。

図 4. デュアルコア・パッケージのレイアウト

PTCファイルの生成と インテル® FPGA PTCへのデータのインポート

  1. Quartus® Prime開発ソフトウェアで、U1タイルのデザインに向けたPTCファイルを生成します。
  2. U1のスクリプトファイルを作成します (例: design_u1.epe_script)。これには、次の行を含めます。
    import,<U1_name>.ptc
    		export_output_fields, <U1_name>.epe_dump
  3. 次のコマンドを実行し、U1に向けた epe_dump ファイルを生成します。
    quartus_ptc --epe_test_command=runscript --epe_input=design_u1.epe_script --family=nadder
  4. Power Estimators and Power Analyzer ページから 1SG10M_Calculator スプレッドシートをダウンロードします。
  5. 1SG10M_Calculator スプレッドシートを開きます。
  6. .epe_dump ファイルをスプレッドシートにインポートします。それには、スプレッドシートのメニューバーで、Data をクリックします。その後、From Text/CSV アイコンを選択します。
    図 5. スプレッドシートのメニューバー


  7. ステップ3で作成した <U1_name>.epe_dump ファイルを選択し、Import をクリックします。
  8. Delimiter フィールドで Comma が選択されていることを確認し、Load をクリックします。詳細は、カンマ区切り文字の指定で示されています。
  9. .epe_dump ファイルがロードされたら、生成されたワークシートからすべてのデータをコピーしてU1ワークシートに貼り付け、既存のデータを置き換えます。詳細は、新しく生成されたワークシートで示されています。
  10. U2ダイに対して上記の手順を繰り返します。詳細は、U1ワークシートにコピーされたコンテンツで示されています。
図 6. カンマ区切り文字の指定


図 7. 新しく生成されたワークシート


図 8. U1ワークシートにコピーされたコンテンツ


スプレッドシートの解釈

Total_power_per_rail ワークシートには、U1とU2の両方の (この場合は、1SG10Mデバイス全体としての) 消費電力の概要が示されます。Inputs ワークシートには、Ambient TempMax Junction TempTJ-MAX HSSI 情報を提供する必要があります。

図 9. 入力タブ

Thermal ワークシートには、Ψ値とTSDオフセット値の概要が示されます。

図 10. Thermalワークシート