インテル® Stratix® 10パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683418
日付 11/05/2019
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ドキュメント目次

2.2.1.1. インテル® Stratix® 10デバイスのSmartVID機能の実装

SmartVID機能をサポートするデバイスにはSmartVID値が備えられており、そのヒューズブロック内へのプログラミングは、デバイス製造中に行われます。SmartVID値で表される電圧レベルの範囲は、0.8 Vから0.94 Vです。各デバイスでは、それぞれ固有のSmartVID値を備えています。

SmartVID値の外部レギュレーターまたはシステム電力コントローラーへの送信は、PMBusインターフェイスを介して行われます。SmartVID値を受信すると、調整可能なレギュレーターにより、VCC VCCP の電圧レベルが調整され、SmartVID値で指定された電圧になります。

インテル® Stratix® 10デバイスによるSmartVID設定は、コンフィグレーション・プロセスの初期ステージで実行されます。SmartVIDプロセスでは、VCC とVCCP の電圧レールをユーザーモードで継続的に監視します。Power Managerでは、温度監視と電圧調整を必要に応じて行います。詳細については、温度補償の項を参照してください。

表 1.  SmartVIDレギュレーター要件
仕様
電圧範囲 0.8 V – 0.94 V
電圧ステップ 10 mV
ランプ時間
  • 非CvP - 10 mV/10 msから10 mV/20 µs
  • プロトコル経由コンフィグレーション (CvP) - 10 mV/60 µsから10 mV/20 µs 1
1 システムでのCvP機能のサポートおよび、初期パワーアップ時の PCI Express* ( PCIe* ) リンクアップ・タイミング・バジェットの必要がある場合、最小ランプ時間は10 mV/60 µsです。