インテル® Stratix® 10パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683418
日付 11/05/2019
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ドキュメント目次

2.2.5. クロック・ゲーティング

クロック・ゲーティングを使用してダイナミック消費電力の削減ができます。アプリケーションがアイドル状態のとき、そのクロックは一時的にゲートされ、ゲート解除はウェイクアップ・イベントに基づいて行われます。これには、ユーザーロジックを使用して、グローバルクロック (GCLK) およびセクタークロック (SCLK) をイネーブルまたはディスエーブルにします。

ダイナミック消費電力の削減を実行するため、デザインで未使用の回路のクロック信号をインテルStratix 10デバイス内でゲーティングします。セクター・クロック・ゲーティングは乗算器レベルで実行されます。

FPGAデザインの大部分のクロック・ゲーティングによって、著しい電流変化が短期間で生じることがあります。これは、ゲーティングされた回路がイネーブルまたはディスエーブルになっているときです。このクロック・ゲーティングにより生じる最大電流ステップのサイズ設定では、発生するノイズが、最大許容ACノイズ仕様を超えないようにする必要があります。この仕様は、PCB上のPDNデカップリングのデザインによって決まります。電流ステップのサイズ制御には、大きなゲート領域をより小さいサブ領域に分割し、その領域をステージ化して、パワー・ゲーティングへの出入りを段階的に行います。