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2.2.1.2.1. PMBus Masterモード
PMBusマスターモードでは、初期ステージの間に、SDM Power ManagerによるVCCとVCCPのパワーアップを、SmartVIDでプログラムされた値とデバイス温度に基づいた電圧レベルまで行ってから、FPGAのコンフィグレーションを開始します。(監視ステージで) ユーザーモードに入った後、SDM Power Managerでは温度変化を監視し、VCCおよびVCCP出力電圧値を更新する必要があるかどうかを決定します。電圧の更新が必要な場合、SDM Power Managerでは、電圧値の特定のヒューズ値と現在の温度に基づいて行い、必要な電圧値を電圧レギュレーターにPMBusを介して送信します (PWRMGT_SCL および PWRMGT_SDA)。
コマンド名 | コマンドコード | PMBusトランザクション・タイプ | バイト数 |
---|---|---|---|
PAGE 2 | 00h | バイト書き込み | 1 |
VOUT_MODE 3 | 20h | バイト読み出し | 1 |
VOUT_COMMAND | 21h | ワード書き込み | 2 |
READ_VOUT | 8Bh | ワード読み出し | 2 |
MFR_ADC_CONTROL 4 | D8h | バイト書き込み | 1 |
マルチマスター・モード
PMBusマスターモードでは、マルチマスター・モードをサポートしています。
複数のデバイスが同時に通信を開始すると、バスに最も多くのゼロを書き込むデバイスまたは最も遅いデバイスが、アービトレーションを達成します。他のデバイスは、バス上の動作を直ちに中止します。進行中のバス通信がある場合、すべてのデバイスは通信を検出し、通信を中断しないでください。デバイスは、バスへの通信を開始する前に、停止条件が現れるのを待つ必要があります。
このモードでは、すべてのマスターデバイスがマルチマスター・システム内のマルチマスターである必要があります。シングルマスター・システムはアービトレーションを理解しない可能性があり、ビジー検出メカニズムは予測できない結果を引き起こす可能性があります。