インテル® MAX® 10 パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683400
日付 5/26/2017
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ドキュメント目次

2.2.1. POR 回路によってモニタリングされる電源とモニタリングされない電源

表 4.  POR 回路によってモニタリングされる電源とモニタリングされない電源
デバイスの電源オプション モニタリングされる電源 モニタリングされない電源
シングル電源デバイス
  • 安定化されたVCC_ONE
  • VCCA
  • VCCIO 3
デュアル電源デバイス
  • VCC
  • VCCA
  • VCCIO 3
  • VCCD_PLL
  • VCCA_ADC
  • VCCINT

MAX® 10 のPOR 回路は個々のPOR 検出回路を使用して、コンフィグレーションに関連するそれぞれの電源を個別にモニタリングします。すべてのPOR 検出器それぞれの出力はメインPOR 回路をゲートします。メインPOR 回路は、すべてのPOR 回路それぞれがPOR 信号を解放するまで待機してからコントロール・ブロックにデバイスのプログラミング開始を許可します。メインのPOR は、最後に立ち上がる電源がPOR トリップレベルに達し、その後に続くPOR 遅延の後に解放されます。

図 3. モニタリングされる電源の上昇


注: 個々の電源は、指定されたtRAMP 内の推奨動作範囲に達する必要があります。
注: すべてのVCCIO バンクが、コンフィグレーションが完了する前に、推奨動作レベルに達する必要があります。
注: MAX® 10 デバイスにおいて、通常のPOR 遅延値は2.5 ms です。
図 4.  MAX® 10 デバイスのPOR 簡略図


MAX® 10 デバイスがユーザーモードになった後も、POR 回路はVCCA VCC 電源を継続してモニタリングします。これは、ユーザーモード中の電圧低下状態を検出するためです。ユーザーモード中にVCCA またはVCC 電圧のどちらかがPOR トリップポイント以下に落ち込んだ場合には、メインPOR 信号がアサートされます。メインPOR 信号がアサートされると、デバイスは強制的にリセット状態になります。VCCIO 3 もPOR 回路によってモニタリングされます。ユーザーモード中にVCCIO 3 電圧が降下した場合には、POR 回路はデバイスをリセットしません。しかし、POR 回路は最後の電源レールがトリップポイントに達してから最大9 ms の間、VCCIO 電圧降下のモニタリングを行います。

3 すべての MAX® 10 デバイスでバンク1B と8、ただし10M02 デバイスではバンク1 と8 です。