インテル® MAX® 10 パワー・マネジメント・ユーザーガイド

ID 683400
日付 5/26/2017
Public
ドキュメント目次

2.4.1.2. パワーアップ時にI/O ピンをトライステートに維持

MAX® 10 デバイスの出力バッファーは、システムのパワーアップまたはパワーダウン時にオフになります。 MAX® 10 デバイスファミリーは、デバイスがコンフィグレーションされ、推奨動作条件で動作するまで出力を駆動しません。I/O ピンはパワーアップまたはパワーダウン時にトライステートにされています。

通常、ホットソケットに関連して半導体デバイスで起こりうる問題に、ラッチアップがあります。ラッチアップは、電気的サブシステムがアクティブなシステムにホットソケットされる際に生じます。ホットソケット時に信号ピンがアクティブなシステムに接続され、駆動されることがあります。これは、供給電源がデバイスのVCC とグランドプレーンに電流を供給する前に生じます。この状態がラッチアップを引き起こし、デバイスのVCC からグランドまで低インピーダンスのパスをもたらします。結果としてデバイスに大電流が流れ、電気的損傷を引き起こす恐れがあります。

MAX® 10 デバイスファミリーでは、I/O バッファーとホットソケット回路のデザインによりホットソケット中にラッチアップが生じないようにしています。