インテル® FPGA SDK for OpenCL™: スタート・ガイド

ID 683188
日付 12/08/2017
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ドキュメント目次

2.5. FPGA ボード のインストール

FPGA ボード向けにOpenCL™アプリケーションを作成する前に、ボードベンダーからカスタム・プラットフォームをダウンロードしてインストールする必要があります。ほとんどのカスタム・プラットフォーム・インストーラーは管理者権限が必要です。 ボードを Windows のホストシステムにインストールには、installユーティリティー・コマンドを呼び出します。
ボードのインストールの手順を以下に示します。いくつかのカスタム・プラットフォームは追加のインストール作業が必要です。ボードのインストールに関する詳細は、ボードベンダーの資料を参照してください。
  1. ボードベンダーの手順に従って、FPGA ボードをシステムに接続します。
  2. ボードベンダーのウェブサイトから FPGA ボード向けのカスタム・プラットフォームをダウンロードします。 インテル® FPGA SDK for OpenCL Reference Platform ( 例 : Stratix V Network Reference Platform (s5_net) ) をダウンロードするには、ウェブサイトの インテル® FPGA SDK for OpenCL FPGA Platforms (www.altera.co.jp) のページを参照してください。
  3. カスタム・プラットフォームを任意のフォルダー ( つまり、システムフォルダー以外 ) にインストールします。

    複数のカスタム・プラットフォームを有するaocl diagnoseなどのSDK ユーティリティーを使用する同じシステムで、同時に複数のカスタム・プラットフォームをインストールすることができます。カスタム・プラットフォームのサブディレクトリーはboard_env.xmlファイルを含みます。

    複数のカスタム・プラットフォームを有するシステムでは、ホストプログラムは、カスタム・プラットフォームの MMD ( メモリーマップド・デバイス ) ライブラリー・ディレクトリーにリンクするのではなく、ボードの検出にFPGA Client Driver (FCD)、従来の Altera Client Driver (ACD) を使用する必要があります。FCD がカスタム・プラットフォーム向けに正しく設定されている限り、FCD はインストールされたすべてのボードをランタイムで検出します。

  4. QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDEユーザー環境変数が正しい インテル® Quartus® Prime ソフトウェア・インストレーション・ディレクトリーを指すように設定します。
    インテル® Arria® 10または インテル® Stratix® 10デバイスを有する場合、QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE インテル® Quartus® Prime プロ・プロ・エディションのインストレーション・ディレクトリーを指すように設定します。それ以外の場合は、QUARTUS_ROOTDIR_OVERRIDE インテル® Quartus® Prime スタンダード・エディション開発ソフトウェアを指すように設定します。
  5. カスタム・プラットフォーム・ライブラリー ( 例 : MMD ( メモリーマップド )ライブラリー ) へのパスをPATH環境変数設定に追加します。

    ユーザー環境変数の設定およびinit_openclスクリプトの実行について詳しくは インテル® FPGA SDK for OpenCL™ ユーザー環境変数の設定を参照してください。

  6. コマンドプロンプトで aocl install を呼び出します。
    aocl install <path_to_customplatform> を呼び出すと、ホストとハードウェア・カーネル・プログラム間の通信ができるようにボードドライバーもインストールされます。
    要確認: ボードのインストールには管理者権限が必要です。管理者として Windows のコマンドプロンプトを実行するには、Start > All Programs > Accessoriesをクリックします。Accessoriesの下のCommand Promptを右クリックし、表示されたRun as Administratorをクリックします。
  7. マシンにインストールされた FPGA デバイスのリストを照会するには、 aocl diagnose コマンドを呼び出します。
    ソフトウェアが、acl0 から acl31 までの acl 番号で表示される <device_name> を含む出力を生成します。
    重要: aocl diagnoseユーティリティー実装後の可能性のあるエラーについては、Possible Errors After Running the diagnoseユーティリティーを参照してください。アクセレーター・ボードの<device_name> の照会について詳しくは、「FPGA ボードのデバイス名の照会」の項を参照してください。

  8. FPGA ボードが正常にインストールされていることを確認するには、 aocl diagnose <device_name> コマンドを呼び出し、ボードベンダーが推奨する任意の診断テストを実行します。