インテル® Stratix® 10 デバイス・セキュリティー・ユーザーガイド

ID 683642
日付 9/02/2021
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ドキュメント目次

2.1.2. 認証キーペアをSoftHSMで作成する

この章のSoftHSMの例には一貫性があります。一部のパラメーターは、SoftHSMのインストールとSoftHSM内のトークンの初期化によって異なります。

quartus_sign ツールは、HSMのPKCS #11 APIライブラリーに依存します。このセクションの例では、SoftHSMライブラリーのインストール先は、Linuxでは /usr/local/lib/softhsm2.so、32ビットバージョンのWindowsでは C:\SoftHSM2\lib\softhsm2.dll、64ビットバージョンのWindowsでは C:\SoftHSM2\lib\softhsm2-x64.dll であることを前提としています。

SoftHSM内でのトークンの初期化には、softhsm2-util ツールを使用します。
softhsm2-util --init-token --label s10-token --pin s10-token-pin \
--so-pin s10-so-pin --free

オプション・パラメーター、特にトークン label とトークン pin は、例としてこの章全体で使用されています。 インテルでは、HSMベンダーの指示に従って、トークンとキーを作成し、管理することをお勧めします。

認証キーペアの作成には、pkcs11-tool ユーティリティーを使用し、SoftHSMのトークンと対話します。ファイルシステム例の秘密鍵および公開鍵 .pem ファイルを明示的に参照するのではなく、キーペアをラベルで参照すると、ツールによって適切なキーが自動で選択されます。

次のコマンドを実行して、後述の例でルートキーとして使用するキーペアと、署名チェーンのデザイン署名キーとして使用するキーペアを作成します。
pkcs11-tool --module=/usr/local/lib/softhsm/libsofthsm2.so \
--token_label s10-token --login --pin s10-token-pin --keypairgen \
--mechanism ECDSA-KEY-PAIR-GEN --key-type EC:secp384r1 --usage-sign \
--label root --id 0
pkcs11-tool --module=/usr/local/lib/softhsm/libsofthsm2.so \
--token_label s10-token --login --pin s10-token-pin --keypairgen \
--mechanism ECDSA-KEY-PAIR-GEN --key-type EC:secp384r1 --usage-sign \
--label design0_sign --id 1
注: このステップのIDオプションは、各キーに固有である必要がありますが、使用するのはHSMによってのみです。このIDオプションは、署名チェーンで割り当てられるキーキャンセルIDとは関係ありません。