インテル® Cyclone® 10 GX デバイスファミリー・ピン接続ガイドライン

ID 683417
日付 11/06/2017
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電源供給ピン

注: インテル® は、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェア・デザインの作成、デバイス I/O 割り当て、およびデザインのコンパイルを推奨しています。 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアは I/O 割り当てと配置の規則に応じてピン接続を確認します。規則は、デバイス集積度、パッケージ、I/O 割り当て、電圧割り当て、および本資料またはデバイス・ハンドブックで説明されていないその他の要因に基づいてデバイスごとに異なります。
表 8.  電源供給ピン
ピン名 ピンの機能 ピンの説明 接続ガイドライン
VCCP 電源 ペリフェラルへのVCCP電源です。

VCCVCCP、およびVCCERAMは、同一の電圧レベルで動作し、ボード上の同じ電源プレーンを共有し、同じレギュレーターから供給される必要があります。

VCCPピンを 0.9 V の電源に接続します。パフォーマンスと消費電力について詳しくは、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのタイミングレポートおよび インテル® Cyclone® 10 GX Early Power Estimator (EPE) を参照してください。

電源レールに同じ電圧レベルが必要な場合、VCCPまたはVCCと同じレギュレーターからVCCR_GXBVCCT_GXBおよびVCCERAMへ供給するためのオプションがあります。

推奨動作条件について詳しくは、デバイス・データシートの Electrical Characteristics を参照してください。

インテル® Cyclone® 10 GX Early Power Estimator (EPE) を使用して、VCCPとその他の電源の電流要件を求めます。これらのピンのデカップリングは、特定のボードのデカップリング要件に依存します。備考 2、3、4、5、6 および 10 を参照してください。

VCC 電源 コアへのVCC電源です。VCC は PCI Express ハード IP コアにも電力を供給します。

VCCVCCP、およびVCCERAMは、同一の電圧レベルで動作し、ボード上の同じ電源プレーンを共有し、同じレギュレーターから供給される必要があります。

VCCピンを 0.9 V の電源に接続します。パフォーマンスと消費電力について詳しくは、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのタイミングレポートおよび インテル® Cyclone® 10 GX Early Power Estimator (EPE) を参照してください。

電源レールに同じ電圧レベルが必要な場合、VCCまたはVCCPと同じレギュレーターからVCCR_GXBVCCT_GXBおよびVCCERAMへ供給するためのオプションがあります。

推奨動作条件について詳しくは、デバイス・データシートの Electrical Characteristics を参照してください。

インテル® Cyclone® 10 GX Early Power Estimator (EPE) を使用して、VCCとその他の電源の電流要件を求めます。これらのピンのデカップリングは、特定のボードのデカップリング要件に依存します。備考 2、3、4、5、6 および 10 を参照してください。

VCCPT 電源 プログラマブル・パワー・テクノロジーおよび I/O プリドライバー向けの電源供給です。

VCCPTを 1.8 V の低ノイズ・スイッチング・レギュレーターに接続します。以下をVCCPTと同じレギュレーターから供給することができます。

  • 適切なアイソレーション・フィルターでのVCCH_GXBおよびVCCA_PLL
  • 同一の電圧レベルを使用し、デザイン・セキュリティー・キー機能が不要な場合のVCCBAT

VCCPT電源レール向けにVCCPTピンに近接させて最小で 1 nF のデカップリングが必要です。

電源レールの共有について詳しくは、 インテル® Cyclone® 10 GX デバイスの電源共有ガイドラインを参照してください。

備考 2、3、4、7、10 を参照してください。

VCCA_PLL 電源 PLL アナログ電源電圧です。

VCCA_PLL は 1.8 V の低ノイズ・スイッチング・レギュレーターに接続します。適切なアイソレーション・フィルターを使用して、VCCA_PLLVCCPTと同じレギュレーターから供給することができます。

備考 2、3、4、7、10 を参照してください。

VCCIO([2][A,J,K,L], [3][A,B]) 電源 これらは、バンク 1 ~ 12 の I/O 電源電圧ピンです。各デバイスは異なる電圧レベルをサポートすることができます。Diff HSTL/HSTL(12、15、18)、Diff SSTL/SSTL(12、125、135、15、18)、Diff HSUL/HSUL(12)、Diff POD 12、LVDS/Mini_LVDS/RSDS、1.2 V、1.5 V、1.8 V、2.5 V、3.0 V I/O 規格を含む VCCIO 規格をサポートします。

指定されたバンクで必要な I/O 規格に応じて、これらのピンを 1.2 V、1.25 V、1.35 V、1.5 V、1.8 V、2.5 V または 3.0 V の電源に接続します。これらのピンにVCCPGMと同じ電圧レベルが必要である場合、これらのピンをVCCPGMと同じレギュレーターに接続することもできます。すべての I/O バンクが 2.5 V または 3.0 V 電源でサポートされるわけではありません。詳しくは、 インテル® Cyclone® 10 GX デバイスの I/O および 高速 I/Oを参照してください。

電源レギュレーターの共有について詳しくは、 インテル® Cyclone® 10 GXデバイスの電源共有ガイドラインを参照してください。

備考 2、3、4、8、10 を参照してください。

VCCPGM 電源 コンフィグレーション・ピン電源電圧です。

これらのピンを 1.2 V、1.5 V、または 1.8 V 電源に接続します。兼用コンフィグレーション・ピンをコンフィグレーションに使用する際は、バンクのVCCIOVCCPGMと同じ 1.2 V、1.5 V、または 1.8 V の範囲のレギュレーターに接続します。兼用コンフィグレーション・ピンをコンフィグレーションに使用しない場合は、VCCIOを 1.2 V、1.25 V、1.35 V、1.5 V または 1.8 V に接続します。

これらのピンにVCCIOと同じ電圧レベルが必要である場合、これらのピンをVCCIOと同じレギュレーターに接続することもできます。

VCCPGM電源レール向けに、VCCPGMピンに近接させて最小で 47 nF のデカップリングが必要です。

電源レギュレーターの共有について詳しくは、 インテル® Cyclone® 10 GXデバイスの電源共有ガイドラインを参照してください。

備考 2、3、4、10 を参照してください。

VCCERAM 電源 メモリー電源ピンです。

すべてのVCCERAM ピンを 0.9 V のリニアーもしくは低ノイズのスイッチング・パワー・サプライに接続します。

VCCVCCP、およびVCCERAMは、電圧レベルで動作し、ボード上の同じ電源プレーンを共有し、同じレギュレーターから供給される必要があります。

備考 2、3、7、10 を参照してください。

VCCBAT 電源 デザイン・セキュリティー揮発性キーレジスター用のバッテリー・バックアップ電源電圧です。

このピンを 1.2 V ~ 1.8 V の不揮発性のバッテリー電源に接続します。

揮発性キーを使用しない場合は、このピンを 1.5 V ~ 1.8 V 以上の範囲の電源に接続します。デザイン・セキュリティー・キーを使用しない場合で1.8 Vを使用する場合には、このピンにVCCPTと同じレギュレーターから供給できます。

このピンは、VCCBATを監視する インテル® Cyclone® 10 GXデバイスの POR 回路として、推奨電圧範囲に沿った適切な電源を供給する必要があります。

VCCBATを監視する電源レール向けに、VCCBATピンに近接させて最小で 47 nF のデカップリングが必要です。

電源レギュレーターの共有について詳しくは、 インテル® Cyclone® 10 GXデバイスの電源共有ガイドラインを参照してください。

GND グランド デバイス・グランド・ピンです。 すべてのGNDピンはボードのGNDプレーンに接続してください。
VREFB[[2][A,J,K,L], [3][A,B]]N0 電源 各 I/O バンクの入力リファレンス電圧です。バンクが電圧リファレンス I/O 規格を使用する場合は、これらのピンはその I/O バンクの電圧リファレンス・ピンとして使用されます。

VREFピンを使用しない場合には、これらのピンをピンが位置しているバンクのVCCIOあるいはGNDのどちらかに接続します。備考 2、8、10、11 を参照してください。

VCCLSENSE 電源 外部レギュレーターとの差動検出ラインです。

VCCLSENSEおよびGNDSENSEは、VCC電源向け差動リモート検出ピンです。レギュレーターの差動リモート検出ラインをそれぞれVCCLSENSEおよびGNDSENSEピンに接続します。これにより、PCB およびデバイスパッケージに関連するVCC電源からの DC IR ドロップが補償されます。これらの接続は差動ペアトレースとして配線し、また、これらをあらゆるノイズ発生源から分離します。

ICC電流 > 30A の場合、VCCLSENSEおよびGNDSENSEラインをレギュレーターのリモート検出入力に接続します。

CC電流 <= 30A の場合、VCCLSENSEおよびGNDSENSEラインの接続はオプションです。ただし、 インテル® はリモート検出ライン機能をサポートしているレギュレーター向けにVCCLSENSEおよびGNDSENSEを接続することを推奨します。

VCCLSENSEおよびGNDSENSEピンを使用していない場合は、VCCLSENSEおよびGNDSENSEピンを未接続のままにします。

GNDSENSE グランド
ADCGND グランド 専用の非ノイズグランドです。

電圧センサーを使用する場合、ADCGNDを適切なフェライトビーズを用いる分離フィルターを介してボードのGNDに接続する必要があります。フェライトビーズは、最大ノイズレベルを示した際のノイズ・プロファイルの周波数に応じて選択します。あるいは、ADCGNDの最大電流値である 10 mA に基づいてフェライトビーズを選択することができます。

電圧センサーを使用しない場合は、GNDボードのフェライトビーズを用いる分離フィルターはオプションです。