AN 909: インテル® Stratix® 10デバイスにおけるJESD204C Intel® FPGA IPとTI ADC12DJ5200RFの相互運用性レポート

ID 683185
日付 6/09/2020
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1.2. ハードウェアのセットアップ

インテル® Stratix® 10 TX SI開発キット (Production Rev B Edition) は、開発ボードのFMC+コネクターに取り付けられるTI ADC12DJ5200RFドーター・カード・モジュールとともに使用されます。

  • ADC12DJ5200RF EVMは、12Vの電源アダプターから電力を取得します。
  • ADC12DJ5200RF EVMは、オンボードのクロックオプションでコンフィグレーションされます (ADC12DJ5200RF Evaluation Module User’s GuideOnboard Clocking Optionのセクションを参照してください)。 また、必要なクロックはすべて、ADC12DJ5200RF EVMによって生成されます。外部のクロック信号は必要ありません。
  • LMK61E2プログラマブル・オシレーターは、リファレンスの周波数を生成します。LMK00304クロックバッファーは、リファレンス信号のコピーを2つ作成し、コピーの1つをLMX2594周波数シンセサイザーに送信してADCのサンプリング・クロックを生成します。
  • LMK04828クロック・ジェネレーターは、クロック分配モードの2番目のコピーを使用し、FMC+コネクターを介してJESD204C Intel® FPGA IPコアのPLLリファレンス・クロック、およびEタイル・トランシーバーのリファレンス・クロックを提供します。
  • サブクラス1の場合、LMK04828クロック・ジェネレーターでJESD204C Intel® FPGA IPのSYSREF信号を生成し、LMX2594でADC12DJ5200RFデバイスのSYSREF信号を生成します。
注: インテル® では、JESD204C Intel® FPGA IPのデバイスクロックおよびADCへのサンプリング・クロックを供給するクロック・ジェネレーターによってSYSREFを提供することを推奨しています。
図 1. ハードウェアのセットアップ

次のシステムレベルの図は、さまざまなモジュールがこのデザインでどのように接続されるかを示しています。

図 2. システム図

このセットアップでは、LMF = 828であり、トランシーバー・レーンのデータレートは17.16Gbpsです。

LMK61E2では、LMK00304に260MHzのリファレンス・クロックを生成します。LMK04828は、260MHzのリファレンス・クロックをLMK00304から取得し、FMC+コネクターを介して260MHzをJESD204C Intel® FPGA IPのデバイスクロック、およびEタイル・トランシーバーのリファレンス・クロックに分配します。

LMK04828はまた、260MHzのリファレンス・クロックを8.125MHzに分周し、周期的なSYSREF信号をJESD204C Intel® FPGA IP、およびLMX2594のSYSREFREQピンに提供します。

LMX2594は、LMK00304から260MHzのリファレンス・クロックを取得し、ADC12DJ5200RFデバイスへの5200MHzのサンプリング・クロックを生成します。

LMX2594はSYSREF REPEATERモードでコンフィグレーションされ、生成されるサンプリング・クロックと、SYSREFREQピンを介してLMK04828から提供されるSYSREFをアライメントします。LMX2594は、ADC12DJ5200RFデバイスに8.125MHzのSYSREFを提供します。

JESD204C Intel® FPGA IPは二重モードでインスタンス化されますが、レシーバーパスのみが使用されます。FCLK_MULP = 1、WIDTH_MULP = 2、およびS = 1の場合、コアのPLLは130MHzのフレームクロックとリンククロックを生成します。

FPGAからADC12DJ5200RFへのTMSTP信号は、決定論的なレイテンシー測定を行うためのものです。