MAX 10エンベデッド・マルチプライヤ・ユーザーガイド

ID 683467
日付 2/21/2017
Public
ドキュメント目次

2.1.2. マルチプライヤ・ステージ

エンベデッド・マルチプライヤ・ブロックのマルチプライヤ・ステージは、9 × 9または18 × 18マルチプライヤと、これらのコンフィギュレーション間のその他のマルチプライヤをサポートします。マルチプライヤのデータ幅や動作モードに応じて、単一のエンベデッド・マルチプライヤは1つまたは2つの乗算を平行して実行することができます。

マルチプライヤの各オペランドは、符号ありまたは符号なしの数値になります。2つの信号signasignbは、マルチプライヤの入力を制御し、符号ありの値か符号なしの値かを判断します。signa信号がHighの場合、Data Aオペランドは符号ありです。また、signa信号がLowの場合、Data Aオペランドは符号なしです。

次の表は、各オペランド符号表現の乗算結果の符号をリストしています。オペランドのいずれかが符号ありの値の場合、乗算結果には符号が付けられます。

Data A Data B 結果
signa ロジック・レベル signb ロジック・レベル
符号なし Low 符号なし Low 符号なし
符号なし Low 符号あり High 符号あり
符号あり High 符号なし Low 符号あり
符号あり High 符号あり High 符号あり

実行時に入力オペランドの符号表現を変更するために、signa信号とsignb信号をダイナミックに変更することができます。signaおよびsignb信号は、専用の入力レジスタを介して送信することができます。マルチプライヤは符号表現に関係なく、完全精度を提供します。

signa信号とsignb信号が使用されない場合、 Quartus® Primeソフトウェアはデフォルトで符号なし乗算を実行するようマルチプライヤを設定します。