MAX 10エンベデッド・マルチプライヤ・ユーザーガイド

ID 683467
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

1. MAX® 10エンベデッド・マルチプライヤ・ブロックの概要

更新対象:
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エンベデッド・マルチプライヤは、1つの18 x 18マルチプライヤまたは2つの9 x 9マルチプライヤのいずれかとしてコンフィギュレーションが可能です。18 x 18を超える乗算では、 Quartus® Primeソフトウェアは複数のエンベデッド・マルチプライヤ・ブロックを一緒にカスケードします。マルチプライヤのデータ幅に制限はありませんが、データ幅が大きくなると乗算処理が遅くなります。

図 1. 隣接するLABとカラムに配置されたエンベデッド・マルチプライヤ
表 1.   MAX® 10デバイスのエンベデッド・マルチプライヤの数
デバイス エンベデッド・マルチプライヤ 9 x 9マルチプライヤ 1 18 x 18マルチプライヤ1
10M02 16 32 16
10M04 20 40 20
10M08 24 48 24
10M16 45 90 45
10M25 55 110 55
10M40 125 250 125
10M50 144 288 144

M9Kメモリ・ブロックをルックアップ・テーブル(LUT)として使用して、ソフト・マルチプライヤを実装することができます。LUTには、低コストで高容量のDSPアプリケーション向けに、さまざまな深さと幅を持つ入力データの乗算からの部分的な結果を含みます。ソフト・マルチプライヤを使用することにより、デバイスで使用可能なマルチプライヤの数が増加します。  

表 2.   MAX® 10デバイスのマルチプライヤの数
デバイス エンベデッド・マルチプライヤ ソフト・マルチプライヤ(16 x 16) 2 マルチプライヤの総数3
10M02 16 12 28
10M04 20 21 41
10M08 24 42 66
10M16 45 61 106
10M25 55 75 130
10M40 125 140 265
10M50 144 182 326
1 これらのカラムは、各デバイスの9 x 9マルチプライヤまたは18 x 18マルチプライヤの数を示しています。各デバイスのマルチプライヤの総数はすべてのマルチプライヤの合計ではありません。
2 ソフト・マルチプライヤは乗算モードの和で実装されています。M9Kメモリ・ブロックは18ビット・データ幅でコンフィギュレーションされ、16ビットの係数をサポートします。オーバーフローを考慮して、係数の和には分解能の18ビットが必要です。
3 マルチプライヤの総数は、使用するマルチプライヤ・モードに応じて異なる可能性があります。