インテル® HLS コンパイラー: リファレンス・マニュアル

ID 683349
日付 6/23/2017
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ドキュメント目次

1.4.2.3. メモリーマップド・マスター・テストベンチ・コントラクター

これらのメモリー・インターフェイスを記述するためのメモリーマップド・マスター・クラス (mm_master<>) が使用するコンポーネントでは、各mm_master引数でのテストベンチでmm_master<>オブジェクトを作成する必要があります。

mm_master<>オブジェクトを作成するには、コードに次のコンストラクターを追加します。

ihc::mm_master<int, … > mm(void* ptr, int size, bool use_socket=false);

位置

  • void* ptrはテストベンチでのメモリーへの基となるポインターです。
  • int sizeはバイト単位のバッファーの合計サイズです。
  • bool use_socketはメモリーバッファーのコピーをオーバーライドして、すべてのメモリーアクセスをテストベンチ・メモリーに戻すオプションです。

    デフォルトでは、HLSコンパイラーはメモリーバッファーをシミュレーターにコピーし、コンポーネントが実行された後にそれをコピーして戻します。リンクされたリストのポインターチェーシングなどの場合、メモリーバッファーを前後にコピーすることは好ましくありません。この動作はbool use_sockettrueに設定することでオーバーライドできます。

    注: bool use_sockettrueに設定すると、64 ビット幅アドレスのmm_mastersのみがサポートされます。更に、このオプション設定はシミュレーションのランタイムを増加させます。