インテル® HLS コンパイラー: リファレンス・マニュアル

ID 683349
日付 6/23/2017
Public
ドキュメント目次

1.8.2. ac_intデータ型のデバッグ用ツール

インテル® HLS コンパイラーはコンポーネントのエミュレーション実行時に、コンポーネントのオーバーフローのためのac_int操作と割り当ての確認に役立つDEBUG_AC_INT_WARNINGDEBUG_AC_INT_ERRORのツールを提供しています。これらのツールは、コード内の#defineマクロとして、あるいはi++コマンドのオプションとして使用します。

これらのツールでコンポーネントにオーバーフローがあることを確認した後、コンポーネントでgdbデバッガーを使用してプログラムを再度実行し、オーバーフローが発生した場所をバックトレースします。

DEBUG_AC_INT_WARNING

DEBUG_AC_INT_WARNINGを使用して、コンポーネントの x86 エミュレーション中にac_intデータ型のランタイム・トラッキングを有効にします。このツールはオーバーヘッドを追跡するために追加のオーバーヘッドを使用し、検出されたオーバーフローごとに警告を出します。

DEBUG_AC_INT_WARNINGはコンポーネント・コード内のマクロとして使用するか、i++コマンドのオプションとして次のように指定することもできます。

マクロ
#define DEBUG_AC_INT_WARNING
コンパイラー・コマンドライン・オプション
-D DEBUG_AC_INT_WARNING

DEBUG_AC_INT_ERROR

DEBUG_AC_INT_ERROR を使用して、コンポーネントの x86 エミュレーション中にac_intデータ型のランタイム・トラッキングを有効にします。このツールはオーバーヘッドを追跡するために追加のオーバーヘッドを使用し、最初に検出されたオーバーフローのメッセージを出力して、エラーが発生したコンポーネントを終了します。

DEBUG_AC_INT_ERRORはコンポーネント・コード内のマクロとして使用するか、i++コマンドのオプションとして次のように指定することもできます。

マクロ
#define DEBUG_AC_INT_ERROR
コンパイラー・コマンドライン・オプション
-D DEBUG_AC_INT_ERROR