1.3. リファレンス・デザインのコンポーネント
次の表では、リファレンス・デザインの各コンポーネントを示します。
トリプルレートSDI II IP | SDI II インテル FPGA IP
|
TX PLL | インテル® Arria® 10 fPLL IPおよび インテル® Arria® 10トランシーバーCMU PLL IPです。 インテル® Arria® 10リファレンス・デザインのバージョン16.0では、CMUとfPLLコアを1つずつ、 インテル® Arria® 10Arria 10 トランシーバー・ネイティブPHY IPのTX PLLとして使用します。 これらのIPコアでは、外部VCXOからの148.5/148.35MHzをチャネル0のTX PLLのリファレンス・クロック周波数として使用し、Si5338 Programmable Oscillatorからのデフォルトの270MHzをチャネル1のTX PLLのリファレンス・クロック周波数として使用します。 |
位相周波数検出器 | 位相周波数検出器 (PFD) ブロックは、開発ボード上のVCXO (si516) ブロックからの外部クロックソースを制御して、レシーバーとトランスミッターのデータレート間のPPMの差を最小限に抑えます。この制御は、データのオーバーフローまたはアンダーフローを防ぐために必要です。 |
パターン・ジェネレーター | ビデオ・パターン・ジェネレーターでは、カラーバーまたは病理学的テストパターンを生成します。カラーバーのコンフィグレーションは、100% または75% の振幅として行います。カラーバーのパターンは、画像生成に適したパターンです。病理学的パターンを使用して、接続されているビデオ機器のPLLとケーブル・イコライザーにストレスをかけることができます。このビデオ・パターン・ジェネレーターをコンフィグレーションして、さまざまなビデオ形式をSD/HD/3Gレートで生成することができます。 |
TX/RXクロック・ハートビート | シンプルなロジックにより、低速クロックを生成してLEDに表示します。 |
トリプルレートSDI II IPコア | SDI II IOコアです。 チャネル0: このチャネルのSDI II IPのインスタンスは、シンプレックス・モードでコンフィグレーションされ、SD-SDI、HD-SDI、および3G-SDIをサポートします。 このチャネルでは、受信データをデコード、バッファリング、再送信してビデオスコープに表示することにより、レシーバーからトランスミッターへのループバックを行います。受信データは外部信号ジェネレーターから送られてきます。 SDI IIレシーバーでは、148.5MHzの外部クロックを使用します。SDIリクロッキング・ソフト・ロジックでは、fPLL出力クロックを再調整します。fPLLの生成された低ジッター出力クロック (148.5または148.35MHz) は、トランシーバーの入力クロックに直接供給されます。 |
TX PLL | Arria 10 fPLL IPコアです。 このリファレンス・デザインでは、fPLLコアをArria10トランシーバー・ネイティブPHY IPコアのTX PLLとして使用します。Si5338 Programmable Oscillatorのデフォルトの100MHzをTX PLLのリファレンス・クロック周波数として使用します。 |
TX/RXクロック・ハートビート | シンプルなロジックにより、低速クロックを生成してLEDに表示します。 |
SDIリクロック | このブロックに含まれているリクロック・コントロール・ロジックでは、fPLL出力クロックを再調整することで、外部VCXOを機能的に代替することができます。詳細に関しては、SDIリクロック を参照してください。 |
外部ロック検出器 | ソフト暗号化IPロジックにより、fPLLの信頼性の高いロック検出を提供します。 |
名前 | 概要 |
---|---|
Arria 10トランシーバー・ネイティブPHY | Arria10トランシーバー・ネイティブPHY IPコアです。リファレンス・デザインでは、このPHY IPコアを使用し、トランシーバーPHYをコンフィグレーションして、SDI IIプロトコルを実装します。PHY IPコアのプリセットには、SDI IIプロトコル用に定義された設定を選択します。プリセットをPHY IPコアに適用するには、プリセット名をダブルクリックします。プリセットを適用すると、PHYパラメーターがインスタンスに応じて設定されます。例えば、SDI 3G PAL presetを選択すると、3G-SDIシングルレート (TXおよびRX) およびトリプルレートTX (データレート係数1/1) のすべてのパラメーターとポートがイネーブルされ、デュプレックス・モードでコンフィグレーションされます。方向は、デザインの必要性に応じて変更できます。 |
TX/RXトランシーバーPHYリセット・コントローラー | トランシーバーPHYリセット・コントローラーIPコアです。このリセット・コントローラーでは、トランシーバー・リセットのシーケンスを処理します。リセット・コントローラーでは、トランシーバーPHY、TX PLL、またはリセット入力から受信したステータスに応じて、トランシーバーPHYおよびTX PLLに対するTXまたはRXリセット信号を生成します。 |
ループバックFIFOバッファー | このブロックに含まれているデュアルクロックFIFO (DCFIFO) バッファーにより、非同期クロックドメイン (レシーバー・リカバリー・クロックとトランスミッター・クロック・アウト) 間のデータ送信を処理します。レシーバーでは、デコードされたRXデータをこのFIFOバッファーを介してトランスミッターに送信します。レシーバーがロックされると、RXデータはFIFOバッファーに書き込まれます。トランスミッターによるデータの読み出し、エンコード、および送信は、FIFOバッファーの半分が埋まると開始されます。 |
RXトランシーバー・リコンフィグレーション・マネジメント | このブロックに含まれているステートマシンでは、トランシーバーのリコンフィグレーション・プロセスを実行します。このブロックのAvalon-MMリコンフィグレーション・インターフェイスは、Arria10トランシーバー・ネイティブPHYに接続されており、SDI II IPコアのリコンフィグレーションを実行します。このブロックでは、TXとRXの両方のリコンフィグレーションをサポートしますが、このリファレンス・デザインで実装するのは、RXのリコンフィグレーションのみです。 |