インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーとは何ですか?

プロセッサーを高速化するには、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーをどのように使えばよいですか?その仕組みを説明します。12

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーのしくみを教えてください。

CPU は常に最大周波数で実行する必要はありません。スムースな実行のためにメモリー依存が大きいプログラムと、CPU 集中型のプログラムがあります。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーはこの不均衡に対するエネルギー効率に優れたソリューションであり、軽いワークロードの処理時に CPU はベース・クロック速度で実行され、重いワークロードでは高いクロック速度にジャンプします。

低いクロックレート (毎秒プロセッサーによって実行されるサイクル数) で実行することにより、プロセッサーが使用する電力が低減され、熱が下がるため、ノートブック PC のバッテリー寿命にプラスの影響を与えます。しかし、さらに速度が必要な場合、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーがそれを補正するためにクロック速度をダイナミックに向上させます。これは、「アルゴリズム・オーバークロック」と呼ばれることがあります。

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーは、安全な温度と出力限度内にとどまりながら、最大ターボ周波数まで CPU 速度を潜在的に増加させることができます。これにより、シングルスレッド・アプリケーションとマルチスレッド・アプリケーション (複数のプロセッサー・コアを利用するプログラム) の両方でパフォーマンスを向上させることができます。3

どうすればターボ・ブーストを有効化できるのかと思っているなら、ご心配なく。デフォルトで有効化されています。ダウンロードも構成も不要です。

最大ターボ周波数とは何ですか?

軽いワークロードを処理する場合、CPU は仕様に記載されたベース周波数で実行されます。(節電用の インテル Intel SpeedStep® テクノロジーが CPU 速度をスケーリングした場合はより低くなります。) 高パフォーマンスのマークがついたハードウェア・スレッドを処理する場合、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーが最大ターボ周波数までクロック速度を上昇させます。

たとえば、インテル® Core™ i9-9900K プロセッサーベース周波数が 360 GHz で最大ターボ周波数が 5.00 GHz です。状況に応じて、所定の CPU が最大ターボ周波数に到達しない場合もあることに注意してください。速度のダイナミックな増加は、ワークロードや利用可能なサーマル・ヘッドルームによって異なります。

CPU クロック速度を比較したとき、通常、最大ターボ周波数が留意すべき重要な数値です。オーバークロック前に、プロセッサーのピーク・パフォーマンスを反映します。4 これは、コア数とプレミア機能とともに、CPU ショッピングで考慮すべき大事な要素の 1 つです。

CPU についての詳細はここをご覧ください ›

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 と 3.0 の違いは何ですか?

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 5 は、上記に説明された動作と同じであり、第 2 世代以降のほとんどのインテル® Core™ プロセッサー (インテル® Core™ i5、i7、i9 プロセッサー・ファミリー、そしてインテル® Xeon® プロセッサー・ファミリー) で利用できます。

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 3.0 は、個別に CPU の最速コアの速度を向上させながら、重要なワークロードをブーストされたコアに向ける 2.0 の拡張バージョンです。シングルスレッドのパフォーマンスを最大 15% 向上させることができます。6 7 8

インインテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 3.0 は、下記のインテル® Core™ X シリーズのプロセッサーで利用できます。

  • インテル® Core™ i7-69xx/68xx プロセッサー
  • インテル® Core™ i9-7900X/i9-7920X/i9-7940X/i9-7960X/i9-7980XE/i7-7820X/i7-9800X プロセッサー
  • インテル® Core™ i9-9820X/i9-99x0XE/i9-99x0X プロセッサー
  • インテル® Xeon® プロセッサー E5-1600 v4 製品ファミリー (シングルソケット)

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーはどのように使用しますか?

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーは、必要に応じて CPU を自動的に高速化します。すべてのオペレーティング・システムでデフォルトで有効化されているため、ユーザーがインストールしたり構成したりする必要はありません。

BIOS からインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーを無効化することもできますが、特定の問題のトラブルシューティングを行ったり、一貫したパフォーマンス測定値を集めようとしているのでない限りは、推奨されていません。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーが有効化されていれば、パフォーマンスの効率が上昇し、ピーククロック速度も高くなるのがわかります。

CPU をさらに活用したい場合は、オーバークロックのガイドと、その他の CPU 最適化リソースをお読みください。

免責事項

1

パフォーマンス・テストに使用されるソフトウェアとワークロードは、パフォーマンスがインテル® マイクロプロセッサー用に最適化されていることがあります。SYSmark* や MobileMark* などのパフォーマンス・テストは、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、ソフトウェア、操作、機能に基づいて行ったものです。これらの要因のいずれかを変更すると、結果が異なることがあります。製品の購入を検討される場合は、ほかの製品と組み合わせた場合の本製品のパフォーマンスなど、ほかの情報やパフォーマンス・テストも参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。詳細については、http://www.intel.co.jp/benchmarks (英語) を参照してください。

2 Intel、インテル、Intel ロゴ、Core は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の表示、商標または登録商標です。© Intel Corporation
4

動作周波数または電圧を改変すると、プロセッサーやほかのシステム・コンポーネントの故障または耐用年数の減少を引き起こしたり、システムの安定性やパフォーマンスが低下するおそれがあります。仕様の枠を超えてプロセッサーが動作している場合、製品保証は適用されません。詳細については、システムおよびコンポーネントのメーカーにお問い合わせください。

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インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに対応したシステムが必要です。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーおよびインテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 は、一部のインテル® プロセッサーでのみ利用可能です。 各 PC メーカーにお問い合わせください。実際の性能はハードウェア、ソフトウェア、システム構成によって異なります。

6 SPECint_base2006 で測定。SPECint*_base2000/2006 は、デバイスが 1 つの整数演算タスクを処理する速度を測定するものです。SPECint*_rate_base2000/2006 は、デバイスが一定時間に処理できる整数演算タスク数 (スループット) を測定するものです。インテル® Core™ i7-6950x プロセッサーとインテル® Core™ i7-5960x プロセッサーを比較しました (その他のシステム・ハードウェアは同一)。
7

ベンチマーク結果は、「Spectre」および「Meltdown」と呼ばれる脆弱性への対処を目的とした最近のソフトウェア・パッチおよびファームウェア・アップデートの適用前に取得したものです。アップデートの適用により、この結果がお使いのデバイスやシステムに該当しなくなる場合があります。

8

インテル® テクノロジーの機能と利点はシステム構成によって異なり、対応するハードウェアやソフトウェア、またはサービスの有効化が必要となる場合があります。実際の性能はシステム構成によって異なります。詳細については、各システムメーカーまたは販売店にお問い合わせいただくか、http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/architecture-and-technology/turbo-boost/turbo-boost-max-technology.html を参照してください。