インテル® Stratix® 10 SoC FPGAブート・ユーザーガイド

ID 683847
日付 11/10/2021
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ドキュメント目次

4.4. Programming File Generator

コンフィグレーション・ファイルの作成に使用されるツールの名称は、Programming File Generatorです。このツールは、 インテル® Quartus® Prime Programmerの一部であり、完全な インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアのインストールに含まれています。 インテル® Quartus® Prime Programmerは、スタンドアロン・アプリケーションとして個別にダウンロードおよびインストールすることもできます。その場合、必要なディスク容量は少なくなります。

Programming File Generatorツールは、quartus_pfg コマンドを使用してコマンドラインから呼び出すことも、qpfgw コマンドを使用してグラフィカル・ユーザー・インターフェイス・アプリケーションとして呼び出すことも可能です。コマンドライン・バージョンとグラフィカル・インターフェイス・バージョンはどちらも、いくつかの例外を除いて同じ機能を提供します。
  • HPS FSBL hexファイルのSOFファイルへの追加は、コマンドライン・バージョンでのみサポートされています。
  • リモート・システム・アップデート (RSU) システムの初期フラッシュコンテンツの作成は、グラフィカル・インターフェイス・バージョンでのみサポートされています。

コマンドライン・バージョンが一般的により使いやすいのは、グラフィカル・インターフェイス・バージョンよりも入力する必要のあるパラメーターが少ないためです。グラフィカル・インターフェイス・バージョンには、選択したすべてのオプションを .pfg ファイルに保存する機能もあり、File > SaveまたはFile > Save Asメニューに移動することによって行います。保存された .pfg ファイルは後に、quartus_pfg -c filename.pfg コマンドを実行してコンフィグレーション・ファイルを再作成するために使用できます。.pfg ファイルはXMLファイルであり、通常、手動での編集は不可です。ただし、便利な編集の1つに、絶対ファイル名の相対ファイル名への置き換えがあります。これにより、.pfg ファイルが元々作成されたフォルダーとは異なるフォルダーで、ツールを実行できるようにします。

次の表は、 インテル® Quartus® Prime Programming File Generatorによって処理されるファイルタイプをまとめたものです。

表 9.   インテル® Quartus® Prime Programming File Generatorのファイルタイプ
ファイル拡張子 ファイルタイプ 説明
.jic JTAG Indirect Configuration File これらのファイルは、 インテル® Quartus® Prime Programmerツールを使用して、QSPIフラッシュに書き込むことを目的としています。これらには、実際のフラッシュデータと、データを書き込むために インテル® Quartus® Prime Programmerが使用する小さなFPGAデザインであるフラッシュローダーも含まれています。
.rpd Raw Programming Data File これらのファイルに含まれているのは、フラッシュの実際のバイナリーコンテンツであり、追加のメタデータは含まれていません。.jic ファイルと同様に、フラッシュのコンテンツ全体を含めることができます。これは通常、外部ツールを使用して初期フラッシュイメージをプログラミングする場合に使用されます。また、RSUアプリケーション・イメージまたはRSUファクトリー・アップデート・イメージを含めることもできます。
.rbf Raw Binary File これらのファイルはバイナリーファイルであり、通常、HPS先行のコンフィグレーション・モード用にFPGAファブリックをコンフィグレーションするために使用できます。また、Avalon Streaming Interfaceを介してFPGAデバイスをパッシブにコンフィグレーションするためにも使用できます。これらは、CvPの場合のFPGAファブリックのコンフィグレーションにも使用されます。
.map Memory Map File これらのファイルには、入力データが出力ファイルのどこに配置されたかに関する詳細が含まれています。このファイルは人間が読める形式です。