4.15. インテル® FPGA PTC - Thermal ページ
Intel Agilex® 7 デバイスの Thermal ページ
Main ワークシートで、Power Characteristics が Maximum に設定されていることを確認し、Main または Thermal ページで、希望する Calculation mode をドロップダウン・メニューから選択します。
上の図で、入力パラメーターは青で囲まれ、レポートフィールドは赤で囲まれています。
パラメーター | 詳細 |
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Calculation Mode | 使用する熱解析ソルバーの計算モードを指定します。利用可能な選択肢は次のとおりです。
注: 定数ではない計算モードを選択できるようにするには、Main ページの Device selection グループボックスにある Power characteristics フィールドを Maximum に設定している必要があります。
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Apply Additional Margin | 詳細な熱解析結果に適用する追加マージンの量をパーセンテージで指定します。 デフォルト値は 0% です。有効な値は 0% から 25% です。 Intel Agilex® 7 デバイスに推奨されるマージンは 10% です。 マージンの電力に関する追加ガイダンスが必要な場合は、インテルのフィールド・アプリケーション・エンジニア (FAE) にご相談ください。
注:
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TSD Mode | センサー温度を報告する方法を示します。このパラメーターは、最大ジャンクション温度や温度マージンには影響しません。 |
Junction temperature, TJ (°C) | パッケージ内のすべてのダイのジャンクション温度を指定することができます。 このフィールドは、選択している Calculation mode が Use a constant junction temperature の場合にのみ適用されます。 |
Ambient Temp, TA (°C) | デバイスを冷却している空気の温度を指定することができます。 |
Max. Junction Temp, TJ-MAX (°C) | パッケージ内のダイのすべての部分で超えてはならない最大ジャンクション温度を指定することができます。 |
Cooling Solution ΨCA (°C/W) | 計算モードに Use a constant junction temperature、Find available thermal margin for cooling solution、または Find ambient temperature for specified cooling solution を選択している場合に、冷却ソリューションを指定することができます。 |
列の見出し | 詳細 |
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Max. ΨJC (°C/W) | ψJC は、パッケージ内の各ダイとパッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心との間の熱抵抗です。このフィールドは、推奨される次の ΨCA の値を前提として、すべてのダイの中での最大 ΨJC を示します。 |
Recommended ambient Temperature TA (°C) | TA は、推奨される冷却ソリューションの推奨周囲温度です。 |
Recommended cooling solution ΨCA (°C/W) | ψCA は、パッケージの統合ヒート・スプレッダー (IHS) の中心と周囲温度の間の熱抵抗です。推奨される ΨCA は、冷却ソリューションで可能な最大の熱抵抗であり、ダイのすべての部分が指定されている最大ジャンクション温度を超えないようにするものです。 |
Total Power (W) | 総消費電力です。 |
列の見出し | 詳細 | ||
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Die | マージンが報告されるダイです。
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Power (W) | 指定されているダイで消費される熱電力です。熱解析で使用される電力です。
注: Thermal ページに記載されている消費電力は、現時点では悲観的なものです。報告される全体の総電力は、Power Summary ページの合計オンチップ消費電力と一致しません。
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Margin | Temperature (Δ°C) | 指定されているダイの最大 TJ に対する算出温度マージン (°C) です。 | |
Power (ΔW) | 最大 TJ に達する前に、指定されているダイに追加可能な電力量 (ワット) です。 |
温度マージンは、指定されている最大ジャンクション温度 TJ を基準にして計算されます。ソリューションはその最大 TJ に対して計算されるため、1 つまたは複数のダイの温度マージンが 0 になることがあります。算出される電力マージンは、同じ冷却条件を想定し、最大 TJ を超える前に利用可能な電力バッファーを示します。算出される電力値は、最大 TJ に達する前に特定のダイに追加することができる電力の概算値に過ぎません。実際のマージンは、電力が追加される特定のサブシステムによって異なります。電力の増減により、必要な冷却ソリューションが変わることに注意してください。
列の見出し | 詳細 | |
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Monitor | Location | 温度が報告されるダイです。
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Sensor | 温度を報告するデジタル温度センサー (DTS) またはサーマルダイオード (TD) センサーです。 | |
Temperature Target (°C) | システム動作時の対象位置とセンサーの計算温度です。 |
モニターセンサーは、指定位置のシステム動作時の FPGA 温度を報告します。これらのセンサーは、必ずしもダイ上の最も温度の高い位置にあるとは限らないため、デザインの実際の最大値よりも低い値を報告することがあります。
インテル® Stratix® 10 デバイスの Thermal ページ
上の図で、入力パラメーターは青で囲まれ、レポートフィールドは赤で囲まれています。
パラメーター名 | 詳細 |
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Calculation Mode | 使用する熱解析ソルバーの計算モードを指定します。
注: 定数ではない計算モードを選択できるようにするには、Main ページの Device selection グループボックスにある Power characteristics フィールドを Maximum に設定している必要があります。
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Apply Additional Margin | 詳細な熱解析結果に適用する追加マージンの量をパーセンテージで指定します。 デフォルト値は 0% です。有効な値は 0% から 25% です。 インテル® Stratix® 10 デバイスに推奨されるマージンは 25% です。 マージンの電力に関する追加ガイダンスが必要な場合は、インテルのフィールド・アプリケーション・エンジニア (FAE) にご相談ください。
注:
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TSD Mode | オフセット温度を提供する方法を指定します (サーマルダイオードやデジタル温度検知メカニズムなど)。 |
Junction temperature, TJ (°C) | パッケージ内のすべてのダイのジャンクション温度を指定します。 このフィールドは、選択している Calculation mode が Use a constant junction temperature の場合にのみ適用されます。 |
Ambient Temp, TA (°C) | デバイスを冷却している空気の温度を指定します。 |
Max. Junction Temp, TJ-MAX (°C) | パッケージ内のダイのすべての部分で超えてはならない最大ジャンクション温度を指定します。 |
Cooling Solution ΨCA (°C/W) | ψCA は、パッケージの統合ヒート・スプレッダー (IHS) の中心と周囲温度の間の熱抵抗です。推奨される ΨCA は、冷却ソリューションで可能な最大の熱抵抗であり、ダイのすべての部分が指定されている最大ジャンクション温度を超えないようにするものです。 |
Max. ΨJC (°C/W) | ψJC は、パッケージ内の各ダイとパッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心との間の熱抵抗です。このフィールドは、推奨される上記 ΨCA の値を前提として、すべてのダイの中での最大 ΨJC を示します。 |
行の項目 | 詳細 |
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Max. Junction | パッケージ内のダイのすべての部分で超えてはならない最大ジャンクション温度です。 |
FPGA Core Junction | パッケージ内のダイのすべての部分で超えてはならない最大ジャンクション温度です。 |
Case | ケース温度です。これは、推奨される上記 ΨCA の値を前提とした統合ヒート・スプレッダーの上部中央の温度です。 |
Ambient | デバイスを冷却している空気の温度です。 |
行の項目 | 詳細 | |
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Total | パッケージ内のすべてのダイの総消費電力を提供します。 | |
FPGA Core | コアロジックを含むメイン FPGA ダイの総熱消費電力です。推奨される ΨCA の値を前提としています。この消費電力は、推奨される ΨCA の値を前提として、コアダイの実際の温度で報告されます。FPGA コアダイがすべてのダイの中で最も高い温度になる場合 (ホットスポットとも呼ばれます)、この温度は、最大ジャンクション温度に等しくなる場合があります。また、ホットスポットがパッケージの他の部分 (別のダイ) にある場合は、FPGA コアの温度は低くなる場合があります。 | |
Transceiver | HSSI_0_0 | 推奨される ΨCA の値を前提とした HSSI_0_0 の総消費電力です。この消費電力は、推奨される上記 ΨCA の値を前提として、その特定のダイの実際の温度で報告されます。この温度は、特定のダイがホットスポットである場合は、最大のジャンクション温度に等しくなる場合があります。また、ホットスポットがパッケージ内の他の部分にある場合は、低い温度になる場合があります。
注: パッケージ内の各トランシーバー・ダイでは、対応するトランシーバー・タイルでチャネルが使用されておらず、そのタイルのトランシーバー・レール (VCCR_GXB、VCCT_GXB、VCCH_GXB) が接地されている場合でも、少量の静的消費電力が報告されます。これは想定されている結果です。
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HSSI_1_0 | ||
HSSI_2_0 | ||
HSSI_0_1 | ||
HSSI_1_1 | ||
HSSI_2_1 | ||
HBM | Top | 推奨される ΨCA の値を前提とした HBM TOP または HBM BOT の総熱消費電力です。 この消費電力は、推奨される上記 ΨCA の値を前提として、特定のダイの実際の温度で報告されます。 この温度は、特定のダイがホットスポットである場合は、最大のジャンクション温度に等しくなる場合があります。また、ホットスポットがパッケージ内の他の部分にある場合は、低い温度になる場合があります。 |
Bot |
行の項目 | 詳細 |
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Recommended ψCA (°C/W) | パッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心と周囲温度の間の熱抵抗です。テーブルの特定の行の特定のコアの温度を前提としています。各行において、これは、FPGA コアのジャンクション温度が特定の行の特定の値になる ΨCA の値です。 |
行の項目 | 詳細 | |
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FPGA Core | メイン FPGA コアダイとパッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心との間の熱抵抗です。推奨される ΨCA の値を前提としています。 | |
Transceiver | HSSI_0_0 | HSSI_0_0 とパッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心との間の熱抵抗です。推奨される ΨCA の値を前提としています。 |
HSSI_1_0 | ||
HSSI_2_0 | ||
HSSI_0_1 | ||
HSSI_1_1 | ||
HSSI_2_1 | ||
HBM | TOP | HBM TOP または HBM BOT とパッケージの統合ヒート・スプレッダーの中心との間の熱抵抗です。推奨される ΨCA の値を前提としています。 |
BOT |
行の項目 | 詳細 | |
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FPGA Core | メイン FPGA コアのホットスポットと、最も高い温度を伴う熱検知ダイオード (TSD) の位置における温度差です。このTSDの温度は、インテル Temperature IP Sense ソフトウェアを使用して報告されます。IP 検知方式を使用して TSD を読み取ると、TSD の位置がすべて読み取られ、その中で最も高い温度が報告されます。 | |
Transceiver | HSSI_0_0 | 対応するトランシーバー・ダイのホットスポットと、最も高い温度を伴う熱検知ダイオード (TSD) の位置における温度差です。この TSD の温度は、インテル Temperature IP Sense ソフトウェアを使用して報告されます。IP 検知方式を使用して TSD を読み取ると、TSD の位置がすべて読み取られ、その中で最も高い温度が報告されます。 FPGA transceiver temperature = FPGA transceiver TSD temperature measured using the IP sense method + Transceiver TSD offset. インテル Temperature IP Sense ソフトウェアを使用して TSD のオフセットを読み取っていない場合は、インテルのサポート担当に正しい TSD 温度を取得するための対応方法をお問い合わせください。 |
HSSI_1_0 | ||
HSSI_2_0 | ||
HSSI_0_1 | ||
HSSI_1_1 | ||
HSSI_2_1 |
HSSI_x_y の位置の詳細は、AN 787: Intel® Stratix® 10 Thermal Modeling and Management で、Physical Package Structure の項を参照してください。
上のテーブルでは、メイン FPGA コアダイのジャンクション温度の変化に伴う熱パラメーターと消費電力の変化を示しています。各パラメーターには 3 つの値が提供されます。Design Max 列には、上記の推奨 ΨCA を前提とした FPGA コアの温度およびその他のパラメーターが含まれています。-5°C 列には、FPGA コアの温度が Design Max 列よりも 5°C 低い場合のすべてのパラメーター値が示されます。同様に、+5°C 列には、FPGA コアの温度が Design Max 列よりも 5°C 高い場合のすべてのパラメーター値が示されます。+5°C 列の条件下では、パッケージ内の 1 つのダイの少なくとも一部が要求されている最大ジャンクション温度を超えており、さらにデバイスの最大許容値を超えている可能性があることを理解することが重要です。したがって、+5°C 列の値は、数値流体力学 (CFD) シミュレーションを目的とした消費電力の温度依存性概算としてのみ使用し、それ以外の目的には使用しないでください。
熱暴走などの極端な場合には、+/- 5度で値を計算することができない場合があります。その場合、Thermal ワークシートにはエラーメッセージの ERROR: Could not calculate parameter variation with core temperature. Try adjusting TJ-MAX to obtain temperature-dependent parameters (コアの温度でパラメーターの変動を計算することができませんでした。TJ-MAX を調整し、温度に依存するパラメーターを取得してください) が表示されます。このエラーが発生した際は、上記の推奨 ΨCA の値と他の値はすべて有効ですが、メイン FPGA コアダイのジャンクション温度の変化に伴う熱パラメーターと消費電力の変動を示すテーブルには、一部無効な値が含まれます。エラーテキストが示すように、最大ジャンクション温度を調整することで、FPGA コアの温度範囲が通常の範囲とは異なりますが、熱解析ソルバーでこの依存関係を計算できる場合があります。