インテル® Cyclone® 10 LPデバイスファミリーのピン接続ガイドライン

ID 683137
日付 11/09/2020
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インテル® Cyclone® 10 LPのピン接続ガイドラインに関する注意事項

  1. FPPコンフィグレーションは、E144パッケージを除くほとんどのデバイスでサポートされています。
  2. 電源のデカップリング・コンデンサーの静電容量値は、デカップリングされる特定の回路の動作周波数に対して供給する必要のある電力量を考慮して選択する必要があります。電源プレーンのターゲット・インピーダンスは、デバイス/電源の電流引き込みと電圧降下の要件に基づき計算します。その後、適切な数のコンデンサーを使用して電源プレーンをデカップリングします。パッケージの実装の「等価直列インダクタンス」のため、オンボードのコンデンサーは100MHzを超えるデカップリングを行いません。高周波数のデカップリングには、低インダクタンスのプレーン間静電容量などの適切なボードデザイン手法を検討する必要があります。デカップリング解析を支援するため、電源供給ネットワーク (PDN) デザインツールは優れたデカップリング解析ツールとして機能します。
  3. ACがカップリングされるリンクでは、ACカップリング・コンデンサーをチャネル沿いの任意の位置に配置することができます。PCI Expressプロトコルでは、ACカップリング・コンデンサーをインターフェイスの送信機側に配置し、アダプターの脱着を可能にする必要があります。
  4. インテル® Cyclone® 10 LP Early Power Estimatorを使用し、VCCINTとその他の電源の電流要件を特定します。
  5. これらの電源は、複数の インテル® Cyclone® 10 LPデバイス間で電源プレーンを共有できます。
  6. VCCAVCCD_PLLには個別のパワー・レギュレーターを使用します。PLL電源は、ボード上の別のプレーンから発生させることが可能ですが、フェライトビーズまたは他の同等の方法を使用して絶縁する必要があります。フェライトビーズを使用する場合は、0402パッケージを選択します。これは、DC抵抗が低く、接続する電源 (VCCAまたはVCCD_PLL) の最大定常電流よりも高い定格電流で、100MHzの高インピーダンスを備えます。
  7. それぞれのデバイス集積度に対する専用グローバルクロックの数は異なります。Intel Cyclone 10 LP Device Handbookの「Clock Networks and PLLs in Intel Cyclone 10 LP Devices」の章を参照してください。
  8. GPLLとMPLLで構成されるPLLの数は、デバイスの集積度によって異なります。10CL006および10CL010は2つのPLLをサポートします。10CL016および他のより大きな インテル® Cyclone® 10 LPの集積度では、4つのPLLをサポートします。
  9. VCCAでは、最大± 3%の電圧リップルのスイッチング・レギュレーターを使用することができます。VCCD_PLLでは、最大± 3%の電圧リップルのスイッチング電源を使用することができます。
  10. インテル® Cyclone® 10 LPデバイスを2.5V/3.0V/3.3Vのコンフィグレーション電圧規格に接続する場合は、特定の要件に従う必要があります。すべてのI/O入力では最大AC電圧の4.1Vを維持する必要があります。「Configuration and Remote System Upgrades in Intel Cyclone 10 LP Devices」の章でConfiguration and JTAG Pin I/O Requirementsを参照してください。
  11. それぞれのデバイス集積度およびパッケージに対する差動TX/RXチャネルは異なります。Intel Cyclone 10 LP Device Handbookの「I/O Features in Intel Cyclone 10 LP Devices」の章を参照してください。
  12. インテル® では、パッケージ上の個々の電源または接地ボールそれぞれに、個別のPCBビアを使用することを強く推奨しています。PCBで電源またはグランドピンのビアを共有すると、デバイスへのノイズ結合を引き起こし、ジッター・パフォーマンスが低下する可能性があります。
  13. CRCエラー検出は、VCCINT 1.2Vの インテル® Cyclone® 10 LPデバイスでのみサポートされています。VCCINT 1.0Vの インテル® Cyclone® 10 LPデバイスではサポートされません。
  14. インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでデザイン・プロジェクトをコンパイル後に作成される インテル® Quartus® Prime*.pinファイルは、未使用のクロック入力ピンをGND+ (未使用の入力クロックおよびPLL) として表示します。 インテル® Quartus® Prime*.pinファイルでそのように表示されているピンが、これらの推奨事項で示されているようにボードに接続されていることを確認します。
  15. インテル® Cyclone® 10 LPデバイスには2つのバリアントがあります。1つはコア電圧VCCINT 1.0Vで給電され、もう1つはコア電圧VCCINT 1.2Vで給電されます。各バリアントには異なる注文コードがあります。
  16. それぞれのデバイス集積度に対するオプションの高速差動リファレンス・クロック入力の数は異なります。