AN 835: PAM4シグナリングの基礎

ID 683852
日付 3/12/2019
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ドキュメント目次

2.6. TXプリエンファシス法

信号が高損失バックプレーンを通過するとき、信号の遷移が隣接するインターバルに拡張することがあります。この効果は、シンボル間干渉 (ISI) と呼ばれています。TXプリエンファシスの目的は、信号に遅延や反転を適用し、適切な重みを持つ元の信号に戻して追加して、近隣のデータシンボルからのISIを補正することです。

各CEI規格のトランスミッター等化要件は、それぞれのCOM仕様で定義されています。トランスミッターの等化要件について詳しくは、CEI-56G-MR-PAM4 Interface Detailsをご参照ください。下記は、予想最小プリエンファシス要件です。MRチャネルの場合、タップは3つだけです。

  • メインカーソル
  • プリカーソル
  • ポストカーソル
表 7.  MR COM仕様
パラメーター シンボル 単位
シグナリング率 fb 18 - 29 Gsym/s
最大初期周波数 fmin 0.05 GHz
最大周波数ステップ f 0.01 GHz
デバイス・パッケージ・モデル

シングルエンドのデバイス静電容量

伝送線長、テスト1

伝送線長、テスト2

伝送線特性インピーダンス

パッケージからボードへのインターフェイスでのシングルエンドのパッケージ静電容量

Cd

zp

zp

ZC

Cp

160

12

30

85

110

fF

mm

mm

Ω

fF

シングルエンド・リファレンス抵抗 R0 50 Ω
シングルエンド終端抵抗 Rd 55 Ω
レシーバー3 dB帯域幅 fr 0.75 x fb  
トランスミッター・イコライザー、最小カーソル c(0) 0.60 -
トランスミッター・イコライザー、プリカーソル係数

最小値

最大値

刻み幅

c(-1)

-0.15

0

0.05

-

-

-

トランスミッター・イコライザー、ポストカーソル係数

最小値

最大値

刻み幅

c(1)

-0.25

0

0.05

-

-

-

連続時間フィルター、DCゲイン

最小値

最大値

刻み幅

gDC

-15

0

1

dB

dB

dB

連続時間フィルター、DCゲイン2

最小値

最大値

刻み幅

gDC2

-5

0

1

dB

dB

dB

連続時間フィルター、ゼロ周波数 fz

fz2

fb/2.5

fb/40

GHz

GHz

連続時間フィルター、極周波数 fp1

fp2

fp3

fb/2.5

fb/40

fb

GHz

GHz