ジェネリック・フラッシュ・プログラマー・ユーザーガイド: インテル® Quartus® Primeプロ・エディション

ID 683495
日付 12/23/2019
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ドキュメント目次

1.5.6. プログラミング・フローのアクションのプロパティー

使用可能なプログラミング・フローのActionには、次のプロパティーがあります。
表 7.  読み出しレジスター (RR) アクションのプロパティー
シンボル アクション プロパティー 概要
Read Register (RR) データ・レジスター・バイトのリストを返す読み出し動作を実行します。 Name Read IDRead flag status registerなど、Actionの一部として実行されるコマンドの名前を表示します。
Command 0X70 など、コマンドを実行する16進値です。
Data length (byte) 返されるデータの予想される長さです。.jic ファイルに従って読み出すには、値を JIC として入力します。
Expected data (オプション) Expected data maskで使用します。エントリーの例を次に示します。
  • 1 Byte: 0xAB
  • 2 Bytes: 0xAB 0xCD
  • 3 Bytes: 0xAB 0xCD 0xEF
実際のリード・バック・データを .jic ファイルと比較するには、値を JIC として入力します。
Expected data mask (オプション) Expected data を指定する場合、この値を指定します。デフォルト値はゼロです。この動作では、実際のリード・バック・レジスター値を期待値およびマスク値と比較し、不一致のエラーを報告します。エントリーの例を次に示します。
  • 1 Byte: 0xFF
  • 2 Bytes: 0xFF 0xFF
Delay (us) Command実行後の遅延です。
Attempt count コマンドを繰り返す回数です。Expected dataExpected data maskDelayおよびAttempt countを使用して、レジスター値でポーリング動作を作成できます。
Command-Data (bus width) データバス幅に対するコマンドの比率です。
表 8.  書き込みレジスター (WR) アクションのプロパティー
アクション 概要 プロパティー 概要
Write Register (WR) 揮発性または不揮発性レジスターへの書き込み動作を実行します。 Name Write enableWrite status registerなど、Actionの一部として実行されるコマンドの名前を表示します。
Command 0X70 など、コマンドを実行する16進値です。
Data レジスターに書き込むデータです。コマンドがデータを必要としない場合 (例えば、Write Enable)、このプロパティーは空のままにします。エントリ-の例を次に示します。
  • 1 Byte: 0xAB
  • 2 Bytes: 0xAB 0xCD
Delay (us) Command実行後の遅延です。
Command-Data (Bus Width) データバス幅に対するコマンドの比率です。
表 9.  書き込みデータ (WD) アクションのプロパティー
アクション 概要 プロパティー 概要
Write Data (WD) フラッシュメモリーへのデータの書き込み動作を実行します。 Name Page programなど、Actionの一部として実行されるコマンドの名前を表示します。
Command 0X70 など、コマンドを実行する16進値です。
Address 書き込みを開始するフラッシュ・メモリー・アドレスを指定します。.jic ファイルをフラッシュするには、値を JIC として入力します。
Data フラッシュデバイスにプログラムするデータです。3 .jic ファイルをフラッシュするには、値を JIC として入力します。
Page size (byte) このフラッシュ・メモリー・デバイスのページサイズです。ほとんどのフラッシュデバイスの一般的な値は256です。
Addressing mode (byte) フラッシュ・メモリー・デバイスがアドレスに期待するバイト数を指定します (3または4バイトの切り替え)。モードは、Initializationフローで指定するアドレス指定モードと一致する必要があります。
Delay (us) Command実行後の遅延です。
Command-Address-Data (bus width) コマンド、アドレス、データバス間の比率です。
表 10.  読み出しデータ (RD) アクションのプロパティー
シンボル アクション プロパティー 概要
Read Data (WD) フラッシュメモリーへのデータの読み出し動作を実行します。 Name Readなど、Actionの一部として実行されるコマンドの名前を表示します。
Command 0X70 など、コマンドを実行する16進値です。
Address 読み出しを開始するフラッシュ・メモリー・アドレスを指定します。.jic ファイルをフラッシュするには、値を JIC として入力します。
Data length (byte) 返されるデータの予想される長さです。.jic ファイルに従って読み出すには、値を JIC として入力します。
Expected data (オプション) Expected data maskで使用します。エントリーの例を次に示します。
  • 1 Byte: 0xAB
  • 2 Bytes: 0xAB 0xCD
  • 3 Bytes: 0xAB 0xCD 0xEF
実際のリード・バック・データを .jic ファイルと比較するには、値を JIC として入力します。
Expected data mask Expected data maskを指定すると、動作は実際のリード・バック・データを期待値およびマスク値と比較し、不一致のエラーを報告します。 .jic ファイルと比較する場合は、値を JIC として入力します。
Addressing mode (byte) フラッシュ・メモリー・デバイスがアドレスに期待するバイト数を指定します (3または4バイトの切り替え)。モードは、Initializationフローで指定するアドレス指定モードと一致する必要があります。
Dummy clock cycle Commandに続くダミー・クロック・サイクルの数を指定します。
Delay (us) Command実行後の遅延です。
Command-Address-Data (bus width) コマンド、アドレス、データバス間の比率です。
表 11.  消去 (E) アクションのプロパティー
シンボル アクション プロパティー 概要
Erase (E) フラッシュメモリーからデータの消去を実行します。 Name Erase sectorなど、Actionの一部として実行されるコマンドの名前を表示します。
Command 0X70 など、コマンドを実行する16進値です。
Address 消去を開始するフラッシュ・メモリー・アドレスを指定します。アドレスはErase sizeに揃える必要があります。 .jic ファイルをフラッシュする場合は、値を JIC として入力します。
Erase size 消去サイズ (バイト単位) を指定します。
Addressing mode フラッシュ・メモリー・デバイスがアドレスに期待するバイト数を指定します (3または4バイトの切り替え)。モードは、Initializationフローで指定するアドレス指定モードと一致する必要があります。
Delay Command実行後の遅延です。
Command-Address (Bus Width) アドレスバス幅に対するコマンドの比率です。
3 Data値は、16進数、10進数、またはその両方の組み合わせで指定できます。最大エントリーは32727を超えることはできません。16進エントリーの場合、6553の16進文字の最大エントリーに対して1バイト (0xAA) は5文字に相当します。指定するData値は、ページサイズ256のバイト数と一致する必要があります。